私はシルクの馬のレースはほとんどすべて見ています。
リアルタイムではなくてもあとでJRAVANで見たりしています。
ただし、出資馬以外はとりあえずどんな感じだったか見る程度で特に熱烈に応援して見てるわけではありません。
そんな私ですが、昨日出資馬ではないシルク馬を声を出して応援して見ていました。
その馬はブライトクォーツです。
5歳の牡馬で26戦0勝。
それだけでも実はものすごいレアケースです。
シルクでは3歳で勝ちあがれなかった馬の9割以上は引退となります。
その中でごくごく稀に上でも通用すると判断された馬のみ地方出直し再ファンドのチャンスが与えられます。
しかし、この馬は特に例外的な方法で残りました。
未勝利のまま中央に残ったのです。
この場合、主要競馬場のレースには出走できません。
ローカルの500万で、しかも頭数がフルゲートにならなかった場合にやっと出走できるチャンスがあります。
なので、思うようなローテが組めませんし、色々と難しいのです。
それでもこの方法を取ったのは、この馬がローカルに多く、頭数が揃いにくい長距離戦に適正があったからだと思います。
短距離馬だったら間違いなく残っていなかったでしょう。
そんな経緯で中央に残りましたが、なかなか勝ちきれません。
芝でも2着、ダートでも2着。
持ち前のスタミナで上位には来るのですがスピードが足りず差されたり届かなかったりと2着が続きます。
こういう馬にとって1着と2着では天と地の差があります。
勝てばもう自由にどこの競馬場でも出走できるのです。
しかし、どんなに惜しくても2着ではずっと未勝利馬として制限を受け続けるのです。
そんなわけで、勝ちきれないまま4歳も終わり、5歳に入ると今度は障害に挑戦しました。
この馬のスタミナが生きるので良い判断だと思いました。
しかし、そこでもまた3着2着と勝ちきれません。
昔のステイゴールドやエタリオウのようになかなか勝ちきれない馬ってたまにいます。
でも、未勝利のまま5歳のこの時期までくるのはなかなかいません。
特に見切りの早いノーザン系のクラブ馬としては異例中の異例なのです。
そして、昨日とうとうその日がきました。
障害に転向し4戦目、この馬にとって27戦目のレースでとうとう勝ったのです。
相手は断然の1番人気スターオブペルシャ。
平地でのOP勝ちもあり重賞でも活躍した強豪です。
その馬の障害デビュー戦で真っ向勝負で最後の最後で差したのです。
そして、その時私は「頑張れ!差せ!」と思わず声がでたのです。
出資馬ではなくても、これまでの経緯を知っているからこそです。
1歳の時に出資したとして、初勝利は5歳の夏になりました。
本当に長かったと思います。
しかし、出資者の方々にはG1や重賞勝利とはまた違った感動と喜びがあったはずです。
やっぱり一口馬主っていいですよね。
そこには馬券だけではわからない物語があります。
ブライトクォーツの物語がいよいよここから始まる予感がします。
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私もブライトクォーツには出資してないんですがあのレースは
熱くなりました。
ずっと頑張ってるけど後一歩足りないレースが続いてたので、応援してました。
出資者の皆様おめでとうございます。
ブライトクォーツ優勝おめでとうございます。