私にとって初めての引退馬であるスペリオルラスターの最終の精算票がきました。
一口馬主がいくらかかって、いくら儲かるのかという誰もが知りたい情報だと思いますのでしっかり書いていきたいと思います。
特に、勝ちあがれなくて引退になったらどれくらいの損になるんだろうというのは気になる人も多いでしょう。
今後も引退をもって毎月掲載している全頭の収支表から個々の馬の項目に移り最後の精算としていきたいと思います。
また、この馬に出資したことの思いや反省などまとめ的なことも引退時にじっくり書いていきたいと思います。
まず、引退の流れですが、未勝利で勝ちあがれずに引退が決まるとクラブから引退報告の手紙がきます。
そこには、デビューから引退までこの馬がどういう流れで生きてきたかということが簡潔に書かれていました。
そして、同時にサラブレットオークションに出品されます。
今はこの流れが多いようです。
そして、最終的にそのお金も分配され今回のような精算によってすべてが終わります。
まずは最終精算表です。
・スペリオルラスター
3月 出資金 -60000円 維持費 -2136円 保険金 -1800円 ポイント +3000円
4月 維持費 -719円
5月 維持費 -760円
6月 維持費 -725円
7月 維持費 -753円
8月 維持費 -794円
9月 維持費 -1231円
10月 維持費 -821円
11月 維持費 -1070円 保険金 -1260円 メイクデビュー京都2歳新馬混2着 +4922円
12月 維持費 -1439円 2歳未勝利5着 +1538円
2015年
1月 維持費 -1655円 3歳未勝利混5着 +1526円 3歳未勝利7着 +1094円 合計 -63083円
2月 維持費 -1200円 診療補助 +68円 合計 -64215円
3月 維持費 -941円 JRA源泉税戻 +478円 合計 -64678円
4月 維持費 -881円 装蹄診療補助 +139円 合計 -65420円
5月 維持費-866 合計-66286
6月 維持費-860 装蹄補助+30 合計-67116
7月 維持費-1292 3歳未勝利7着+1025 3歳未勝利6着+1096 合計-66287
8月 維持費-1520 3歳未勝利11着+679 合計-67128
9月 +10557 9月が最終精算なので下記に詳しく書きます。
一口分づつ記載されてるわけじゃないのでまずは全体に入ったお金
・保険出資金戻し+210000
・預託料消費税戻し+694500
・見舞金+1500000
・売却代金+1520220
・消費税-112608
一口分配対象額 +7624(上の5つの合計額を500口で割った金額)
競走馬出資金消費税戻し +2857
JRA源泉税戻 +76
9月合計 +10557
スペリオルラスターの最終収支
-56571円初めての引退精算なのでもう少し詳しくみてみます。
引退すると消費税とか色々戻ってくるんだなぁというのがまずわかりました。
そして、気になるのが「見舞金」という150万円ものお金。
これは、JRAからもらえる抹消給付金というものらしいです。
抹消給付金は、5戦以上して3歳未勝利戦終わるくらいで引退すると150万もらえるんですね。
もっと少ない戦数だったり、引退時期の早い遅いで金額も違います。
あと、「売却代金」はサラブレットオークションで落札された金額です。
オークション分はその馬次第なので、それ以外はざっと最後に7000円くらい戻ってくると考えてもよさそうです。
後日書きますがオークションに出されなかったジェイポップが7000円くらい戻ってるので間違いないかと思います。
では、個別の部分を見てみます。
スペリオルラスターは出資金6万円です。
そして、収支は-56000円くらい。
勝ちあがれなくても2着1回にあと数回入着していれば、まぁ維持費はもちろん元本も少しは回収できるというのがわかりました。
それでも、損はしょうがないにしろ7割8割は回収して長く楽しむという目的からするとかなりの大損です。
いきなり6万近い金額の損失は、今までの経験から他の馬の頑張りでそう簡単に回収できるものでもありません。
当たり前ですが、これが2万円の馬であれば、16000円くらいの損失であり、そこまで負担には感じません。
まだ精算はきてませんが24000円のアンジュデトワールはたぶんそれくらいの収支で落ち着いてると思います。
つまり、高い馬に出資するなら勝ち上がらないと話にならないという当然といえば当然の結果ですね。
勝ちあがれなくてもそこそこ活躍してくれれば、出資金以上の損失はないだろうということがわかったのは重要ですね。
次に出資反省会に移ります。
まずは成績を1戦1戦振り返ります。
さすがに愛馬でもすべてのレース完全に覚えてるわけではありません。
こういう時に、1戦ごとに必ず振り返りの記事を書いているのが役に立ちます。
まずはデビュー前の調教で三浦騎手が、余程強い相手が出てこない限り勝負になるといった力強いコメントがありました。
その言葉通り
・2014/11/23 京都 芝2000 2歳新馬 6.3倍 4人気 2着 ブドー スローペースで逃げ切られてしまい、惜しくも2着。
しかし、この時のレースを見て結果的に勝ちあがれないなどと思うはずもなく、次は勝ってクラシックへという夢と希望に満ち溢れていましたね。
・2014/12/21 阪神 芝2000 2歳未勝利 3.4倍 2人気 5着 ビュイック期待の高かった2戦目でしたが伸びきれず5着。
しかし、この日は重馬場で敗因は馬場だとはっきりわかったのでそこまで心配はありませんでした。
・2015/01/10 京都 芝1800 3歳未勝利 3.0倍 2人気 5着 岩田康誠岩田騎手を準備し、すべてのお膳立てが揃ったレース。
切れる脚はないので前目でという指示でしたが後ろからになってしまいジリジリ伸びて5着。
このあたりで、あれ?となった出資者も多かったでしょう。
クラシック云々というレベルでは現時点ではないなと感じたレースになりました。
・2015/01/24 1京都 芝1800 3歳未勝利 15.0倍 4人気 7着 福永祐一 須貝先生も期待の馬の意外な結果に意地の4連戦でいきました。
結果は改善は見られず掲示板も外しました。
ここで完全にクラシックを断念し成長休養に入ります。
・2015/07/11 函館 芝1800 3歳未勝利 5.0倍 2人気 7着 岩田康誠 裂蹄をしてしまい、時間をかけて治療したこともあり半年ぶりのレースになってしまいました。
その間しっかり成長したようで本当に楽しみなレースでした。
函館にも輸送してもらい手薄な相手にまずは勝ちあがりたいところです。
しかし、結果は全く成長が見られない今までと同じようなレースでジリジリ伸びて入着という内容でガッカリしました。
・2015/07/26 函館 芝2600 3歳未勝利 7.6倍 6人気 6着 三浦皇成 スピードがそこまでないようなので、じゃあ長距離試してみようということで2600に出走です。
しかし、結果は変わりませんでした。
ダメ元で向こう正面からまくって先頭に並ぶようなレースをやってみたらとも思うのですがなかなか難しいですね。
・2015/08/16 札幌 ダ1700 3歳未勝利 6.2倍 3人気 11着 池添謙一 芝ではスピード不足、距離伸ばしてもダメということで、最後はダートを試してみることになりました。
これは生で見に行きましたが、いいところなく終わりダートは明らかに向いていませんでしたね。
ここで権利を逃したことで最後のレースとなりました。
私はこの年途中入会でした。
なので、1次満口になったこの馬に出資できるわけもありませんでした。
ちょうど大活躍していたラストインパクトの弟というだけで期待は膨らみます。
もちろん馬体もすばらしく、血統もナリタブライアンなどの血縁と文句なく、一流の須貝厩舎で牡馬で6万円。
誰もが出資したい馬でした。
そんな馬にダメ元でキャンセル募集に応募し奇跡的に当選。
あの時の驚きと興奮は今でも覚えています。
その後、ハーツクライ産駒がクラシックで大活躍をし、この馬への期待はより高まっていきました。
新馬戦の2着でクラシックへ連れていってくれる馬だと確信しました。
しかし、結果は勝ちあがれずに引退。
須貝先生もよくやってくれたと思います。
色々と試してもらって、この馬の可能性を探ってくれました。
騎手も一流を揃えてくれました。
今こうやって振り返ってみても、何でこの馬が走らなかったのかわかりません。
今年この馬の募集があっても申し込んでいるでしょう。
反省会なのに反省することがないのです。
それくらい自信もあったし、未だに理由がわからないのです。
一つ原因があったとすれば、裂蹄での半年の休みでしょうか。
その間に2レースくらいできていれば、ダート試しももっと早くでき、最後に一か八かでダートを試す必要がありませんでした。
最後はやっぱり芝で見たかった。
芝でもっと早めに前につけるレースができれば可能性はあったと思っています。
やはり、一つ予定が狂うと全体的におかしくなってしまうのはあると思います。
いやぁ、この馬が勝ちあがれないとは思ってもいませんでした。
一口馬主の厳しさをいきなり思い知らされた一頭になりました。
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