去年の後半くらいからずっと悩んでいるのは一口馬主ではなく馬券のほうだった。
自分で言うのもあれだが、予想は悪くないのに外れるパターンがかなり多かった。
「競馬予想の力」と「馬券の買い方の力」は別物であるという文章をどこかで読んだことがあるが、それを実感した1年だった。
まず、馬券の種類とメリットデメリットを解説したい。
・単勝・・・1着を当てる馬券。わかりやすいが、鼻差、頭差で決まることの多い競馬で1着を当てるのは難しい。2着、3着だった時のむなしさがある。
・馬単・・・1着、2着を当てる馬券。1着を当てることさえ難しいのに、2着も当てるなど難易度高い。競馬に限らず優勝者の予想はある程度できても、準優勝を当てるのはもっと難しい。そのため、買い目が増えて資金必要。
・三連単・・・1着、2着、3着を当てる馬券。上記を読んでもらえれば、その難易度はわかるだろう。配当は確かに大きいが、買い目が膨大になるのでお金持ちか生粋のギャンブラー専用。
・複勝・・・3着以内に入る1頭を当てる馬券。3着以内なら何着でも当たりである。当然当たり易いが配当はかなり低く、1点に集中して買う馬券になる。
・ワイド・・・3着以内に入る2頭を当てる馬券。複勝を2頭予想するようなものである。比較的当たりやすい。
・三連複・・・3着以内に入る3頭を当てる馬券。三連単で順位は何でもいいよという馬券。買い目も多少増えるが三連単よりは当たり易く配当は低い。
・馬連・・・2着以内に入る2頭を当てる馬券。馬単の順位はどっちでもいいよという馬券。一般的によく買われる馬券。
まず、私の競馬の大前提を書く。
馬券はレースを楽しむために買うものだということ。
もちろん、稼ぎたいという気持ちはあるが、投資ではない。
なので、レースを見る前提であるはず。
そうであるなら、本命を決めるべきなのだ。
本命を決めて、レース中はその馬を中心に見て応援するのだ。
つまり、BOXは基本的にやらない。
馬連5頭BOXで買って、レース中はどの馬を応援するのか?
5頭同時になんて見られないし、目が散ってレースの楽しみが分散する。
なので、本命を決めて、その馬中心に馬券を買うのが大前提となる。
前置きが長くなったが、馬券術を発表する。
・予算2000円程度の場合(私の場合はG1など)の話であるという大前提がある。
馬券は100円からしか買えない以上、2000円だと20点しか買えない。
その20点をどう割り振るのかという話である。予算が1万円の人は全く変わってくるのでスルーしてもらって構わない。
まず7頭までに絞る。
◎本命
○対抗
▲単穴2頭
△連下3頭
単勝◎ 1点
ワイド◎ー○▲▲△△△ 6点
ワイド○ー▲▲ 2点
三連複◎ー◎○▲▲ー◎○▲▲△△△ 12点
合計21点
・解説
単勝◎ 1点・・・この意味は、本命を選び1着に来たのに2着3着に予想外の馬がきてハズレというパターンの防止です。これだけが当たったところで全体的にトリガミになりますが、少しでも回収でき、気分的にも多少満足します。本命が予想通り1着になったのに1円も入ってこないというのは気分的に悪いので、ケアした1点です。
ワイド◎ー○▲▲△△△ 6点・・・これが本線になります。本命からのワイド6点流し。ワイドで流すなら6点くらいが限度でしょう。ワイドの利点は、馬連の泣き所を上手にカバーしてるところです。馬連でハズレるパターンの多くは本命が3着だった、予想外の馬が2着に突っ込んできたなどが多いですが、ワイドならどちらも当たりになります。
そして、なんと言ってもワイド流しのメリットは2点的中があることです。2点的中で馬連より好配当になることはよくあります。的中率、2点的中での配当面を吟味した本線です。
ワイド○ー▲▲ 2点・・・この意味がわからない人が多いかもしれません。これは、本命がこなかった場合の最小限のケアになります。本命が3着にも来ないことも当然よくあります。それですべてが終了ではつまりません。この最小限のケアは、たった2点ですがかなり大きな効果を出してくれます。流しで2点買うということは、先ほど書いた2点的中がありうるのです。本命がこなかったのに、2点的中があるというのは大きいです。これを3点買ってしまうと1点必ず無駄になり、ケアとしては最小限ではなくなりますので、2点がいいのです。
そして、これはケアだけではありません。なんと、本線で2点的中して、なおかつこちらで1点当たるという上乗せも含んでいるのです。つまり、ワイド3点的中の可能性を含ませているのです。
三連複◎ー◎○▲▲ー◎○▲▲△△△ 12点・・・わかりやすく重複も入れていますが、こちらが配当の期待馬券です。ワイドだけでは、配当の楽しみはありません。ワイドでは万馬券はほぼ取れません。競馬で1発の楽しみがないのは魅力半減でしょう。なので、三連複で配当の期待度を上げます。ワイドと三連複は兄弟のような馬券なので、予想はそのまま適用できますので、この12点を買えば、まぁたまに当たるでしょう。2000円の予算で組み込むならこれが限界だと思います。これより少ないなら滅多に当たらなさ過ぎて買わないほうがいいかもしれませんし、これより多いなら的中率なバランスは度外視して三連複のみで勝負すべきです。
頭数によって△を1個増やしたり減らしたりすることも可能ですし、単勝1点は気分的な要素が強いので買わなくてもよければ買わないでいいです。
それによって16点~24点までになります。
また、予算をもう少し減らしたい場合は三連複を馬連に変えることも可能です。
それによって12点が6点になります。配当の期待度は減りますが馬連も万馬券はありますからね。
では、実践例を見てみましょう。
机上の空論では意味がありません。
私は、先日新馬戦以外の全レースを購入し中山は全レース的中したことを書きました。
その時は実際は6頭に絞りワイドしか購入していませんが、この買い方をしたらどうだったか検証します。
また、書いてはいませんが先日のシンザン記念とフェアリーSも購入しました。
それに当てはめていこうと思います。
中山9R
◎9
○4
▲6,14
△13,16
結果9-14-13
的中
単勝9 430円
ワイド9-13 1730円 9-14 710円
三連複9-13-14 10390円
収支 +11560円
綺麗な理想的的中。ワイドだけでは配当は物足りないが、三連複で万馬券が楽しいを倍増させた。
・中山7R
◎14
○4
▲5,7
△12,15
結果7-12-14
的中
ワイド7-14 770円 12-14 630円
三連複7-12-14 3080円
収支 +2780円
堅めのレースでもしっかり的中すれば、まずまず稼げる。
中山10R
◎10
○1
▲11、16
△3,5
結果1-11-10
的中
ワイド 1-10 440円 10-11 1070円 1-11 760円
三連複 1-10-11 3630円
収支 +4200円
本命が3着なのに、ワイド3つ的中に三連複的中とおいしい結果に。3着でいいのがこの買い方のポイント。
・シンザン記念
◎9
○10
▲4、11
△2.6、12
結果 9-11-12
的中
単勝9 500円
ワイド9-11 1360円 9-12 740円
三連複9-11-12 8220円
収支 +10820円
検証段階だったので、実際はワイドしか買っていません。
少頭数でも、この買い方を徹底すればしっかり稼げる証明ですね。
・フェアリーS
◎10
○1
▲4、6
△2、9、16
結果4-15-1
的中
ワイド1-4 2730円
収支 +630円
本命のカービングパスは騎手のコース取りもあり完敗でした。
しかし、収支はなんとプラスです。ワイドでの対抗2点でのケアが大成功した例になりましたね。
これらは、まだ数少ない中の成功例ですので、もちろん大外れもたくさんあります。
ただ、予想以上に良い感じだなと思っています。
とにかく、今までの失敗例、不満点を解消しバランスを取ることを重視しました。
本命が1着になった喜びを単勝でプラスにし、馬連で本命3着になって外れる悲しみをワイドで解消し、ワイドの配当の楽しみの薄さを三連複でカバーします。
今まで、券種を1種類で試行錯誤することが多かったです。
三連複と決めたら、三連複でどう買えばいいかばかり考えていた気がします。
しかし、こうやって様々な券種を組み合わせてみると意外に良いバランスになると感じました。
多少の変更はあるかもしれませんが、今年はこの買い方をメインでやっていきます。
そして、最も大事なのは、7頭に絞る段階と本命の選定なのは当然であります。
結果が自分でも楽しみです。
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