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まーくの一口馬主と競馬の日々

一口馬主、競馬予想など競馬に関して書いていきます。シルク、キャロット、広尾のホームページ情報の転載許可を受けております。

「ノド鳴り」についてわかりやすく解説してみた

一口馬主をしていると必ず直面するのは愛馬の怪我や病気です。
しかも、かなりの頻度なので最初は愛馬が骨折しただけで一週間くらい落ち込んだものですが、今では良くも悪くも慣れてしまいました。
ただ、絶対に見たくない文字は屈腱炎。
競走馬にとって最大の敵で治すのに最低でも1年以上、治っても再発しやすく、復帰しても元の能力を発揮できなかったりします。
私に出資馬ではロッテンマイヤーが屈腱炎になってしまい1年以上休みましたが、なんとか復帰して勝つこともできました。
これはかなり幸運なほうで、シルクではブライトエンブレムなども屈腱炎になり復帰するも再発し引退してしまいました。
特に2歳、3歳の未勝利馬が屈腱炎にかかるとほぼ復帰が間に合わないため引退となります。

次に屈腱炎ほど有名ではないのですが、靭帯炎もかなり怖いです。
こちらも復帰までに1年以上かかることが多く治りにくい怪我です。
出資馬ではポールヴァンドルがなってしまい復帰したものの結局引退となりました。

そして、今回とりあげるのは「ノド鳴り」です。
よく聞く症状でなんとなくのイメージはありますが、具体的に何なのかわからない人も多いのではないでしょうか?
靭帯炎などと違って文字だけではわかりにくいですからね。
なので、今回はノド鳴りについてわかりやすく書いてみようと思います。
私のブログではできるだけ専門的な話はせずにわかりやすく書こうと思っています。。
専門的に詳しく勉強されたい方はウィキペディアや獣医さんのブログなどをご覧になったほうがいいと思います。

なぜ、今回ノド鳴りを取り上げようと思ったのかと言うと私の期待の2歳馬スエーニョルシードとシャークスコープの2頭がノド鳴りになってしまい手術をすることになりました。
また、ノルマンディーのスターズファンドのブレイヴサウンドもノド鳴りで既に2度も手術を行いました。
こんなに1世代でノド鳴りになるのも珍しく自分でも困惑しているので、一度しっかり勉強しようと思ったのです。

まず、ノド鳴りとは喘鳴症という病気です。
色々な症状、原因があると言われていますが今回は最も一般的なものを取りあげます。
最も多いのが喉頭片麻痺によって気道が狭くなる症状です。
気道が狭くなってノドからヒューヒューピューピューと音がするからノド鳴りと呼ばれているわけです。
では、なぜそれが起こると競争能力が下がるのでしょうか?

みなさん親指と人差し指の先端をくっつけて円を作ってみてください。
OKのポーズですね。
これを口元に当てて深呼吸をしてみましょう。
何も問題なくできると思います。
次にその円も狭くして鉛筆が通るか通らないかくらいの狭さにして同じように口元にあてて深呼吸してみてください。
なんかピューピューヒューヒューという音がなり、取り込める空気も少ないので息苦しくないですか?
イメージとしてはそんな感じです。
この状態で全力疾走すると考えてみてください。
かなり息苦しくて途中で走れなくなるのが想像できますよね。

ただ、軽いジョギングくらいならできなくもなさそうです。
なので、普段の馬なりの調教ではなかなかわからないのです。
レースで全力で走ることで呼吸も荒くなり吸う息も強くなりどんどん気道が狭くなって苦しくなってしまうのです。
ノド鳴りの馬がレースで4コーナーあたりのスピードがあがったところで失速して早々と下がっていってしまうのはそのせいなのです。
調教でも一杯で追ってるのに上がりが14とか15秒かかったりするのもそのせいです。
これがノド鳴りとそれが及ぼす競争能力低下の関係なのです。

このようにノド鳴りになると息が苦しくて全力で走ることが難しくなります。
競走馬としては致命的であり、このままではいけないので治療することになります。
基本的には手術することになります。
手術内容は、簡単に言えば麻痺して気道を調整できなくなっている部分を糸で引っ張って気道が狭くならないようにする手術をするようです。
手術自体の成功率はかなり高いようですが、改善するかどうかは半々くらい。
そして、糸が緩んでしまったりなどまた再発するケースも多いようです。
私の出資馬ではヴァンクールシルクはノド鳴りの手術をして、その後勝っており今も活躍中です。
逆にデビュースマルトは手術をしても改善せず、3戦すべて大差の最下位に終わっています。
調教ではなかなかの走りをしていたので、やっぱりノド鳴りで苦しかったのが原因だと思いますね。
最も有名なのはダイワメジャーでノド鳴りの手術後もG1を複数勝って大成功しています。

ここまでノド鳴りの症状や治療について書いてきました。
最も気になるのはノド鳴りにならない馬を選ぶことが可能かどうかですよね。
まず、ノド鳴りになりやすい馬の特徴ってあるのでしょうか?
1番言われていて統計的なデータがあるのは500キロ以上の牡馬がなりやすいということです。
あとは、首が太い馬や胸前の筋肉が発達している馬、ダイワメジャー産駒などがノド鳴りのリスクがあると言われています。
ただ、現実的にはこれら1つでも当てはまったら出資しないと言うわけにはいきません。
大半は問題なく走ってくれるわけですから、ノド鳴りリスクだけを考えて牡馬はもう出資しませんなんてできないのです。
なので、複数当てはまったらちょっと慎重に考えるくらいしかできないと思います。

例えば、最初に書いたノルマンディーのブレイヴサウンドはダイワメジャー産駒の500キロ前後の牡馬でした。
馬体はものすごく立派で私も高評価したのですが、そこに少しノド鳴りの心配を加えて検討するということくらいならできそうですよね。
スエーニョルシードは確かに500キロ以上の大型馬ですが、体高が高くスラリとしたタイプでダイワメジャー産駒でもありません。
大型馬ということだけで警戒できた部分は無くはありませんが、それだけで避ける判断をすべきだったとは思えないのです。
シャークスコープは現在も500キロ以下ですし、募集時430キロくらいで逆に少し小柄なタイプでしたしダイワメジャー産駒ではありません。
どれにも当てはまっていないので募集時にノド鳴りの警戒ができなかったと思います。
ただこちらはノド鳴りといってもDDSPという若駒になりがちな症状なのでまた少し別だとは思います。

こうやって考えると牝馬か小柄な牡馬に出資していればノド鳴りという側面だけ見れば避けられる可能性は高まると思います。
自分は絶対にノド鳴りの馬に出資したくないんだという方はそれくらい徹底するのもありかもしれません。
しかし、私は逆でした。
今回、結構しっかり勉強し逆にノド鳴りは気にしないという気持ちになりました。
なぜなら、ただでさえ、シルクの実績制やキャロットの母親優先など様々な制度やクラブの人気で出資できる候補が限られてしまっているのに、ノド鳴りを恐れてそこからまた候補を削るのは得策ではないと考えたからです。
候補から削るほど外見から明確にわかるものではなく、それを気にして活躍馬を逃すリスクのほうが大きいと感じたのです。
なので私の結論は
「ノド鳴りは気にしないで馬選びをする。もしなってしまったら手術で改善を祈るのみ。」
ただ、ダイワメジャー産駒の500キロ以上の牡馬だけはちょっと気にする。
なってしまったら運が悪かったと思って手術による改善を祈るというのが私の答えです。

まずは、これから手術をする愛馬2頭はまずは無事に終えてもらって、改善してくれたらと祈っています。
指で小さな円を作って口に当てて少し走ってみました。
本当に息苦しくて走るどころではありませんでした。
ノド鳴りが原因で大敗してしまった愛馬に「何やってんだ!」ではなく、「息が苦しいのによく頑張ったね」と言ってあげられるようになりたいと思います。
生き物にとって呼吸が苦しいというのはそれくらい大変なことだと実感したからです。


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[ 2019/09/27 14:00 ] 一口馬主 | TB(0) | CM(10)
プロフィール

まーく

Author:まーく
シルク、キャロット、広尾に入会し一口馬主をしています。
【一口馬主スタイル】
血統ロマン・・名馬の子、名繁殖の系統、何々の弟、夢の配合など物語のある馬を重視します。

順調度・・無事是名馬。良血、好馬体でも無事に走れなければ意味が無いですし、調教が順調にできている馬を優先。

馬体・・基本的に大きくてボリュームがある立派な馬体が好きです。

価格・・年予算30万程度で7頭前後に出資を目安に低予算でやっています。

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