いよいよ秋華賞が迫ってきました。
出資馬がG1に出走するというだけでも興奮しますが、それが名付け馬となれば何倍にもなります。
おそらく、こんな機会はもう無いかもしれません。
自分が名前を付けた馬がG1を走る、一口馬主として最高の夢の一つが叶うのです。
なので、今週はとことん親バカになります。
それをご理解の上、ご覧ください。
私は秋華賞でポールヴァンドルが勝つと信じていますので、これからその理由を述べていきます。
①新馬戦
競走馬にとって新馬戦は特別なレースです。
ポールヴァンドルは芝2000という王道路線でデビューしました。
もちろん、この根幹距離には前評判の高い超大物がデビューしてきます。
ポールヴァンドルがぶつかったのは、のちにダービー馬となるレイデオロでした。
結果は、レイデオロに敗れ2着でしたが、簡単には抜かせない様は並の牝馬ではありません。
新馬戦でダービー馬の2着になるのは、その世代に1頭しかいないのです。
だから何で秋華賞を勝つ理由になるんだと思われるかもしれませんが、これから述べる理由のすべての原点になるレースなのです。
新馬戦のレース内容はもちろんですが、G1馬となるための運命的な強さを感じるのです。
②距離適正
ダイワメジャー産駒がマイルくらいまでの活躍馬が多いのは皆さんご存知の通りです。
今回は芝2000のレースですから距離を不安視される方もいるでしょう。
しかし、①でも書きましたがこの馬はそもそもこの芝2000でデビューしているのです。
デビューのレースなんて自由に選べるわけですが、調教師先生がこの馬に向くと思って選んだレースが芝2000なのです。
その後、3戦してなかなか勝ちきれませんでしたが、3着は外していません。
そして前走の紫苑Sも芝2000で3着にきています。
これで芝2000は4戦して2着2回、3着2回と馬券内は外していないのです。
距離不安どころかむしろ適正距離だと言えるでしょう。
③勝負根性
この馬の成績を見てもらうとわかるのですが、勝っても負けても着差がほとんどありません。
ほとんどが1馬身内、最大で2馬身くらいだと思います。
こういう馬は勝ちきれない、決め手がないなどと言われがちですが実際3勝してるので勝ちきれない馬ではありません。
では、どうしてこういう結果になるでしょうか?
それは勝負根性が尋常じゃないからです。
勝ってる時は当然として、負けてるときも最後まで諦めないから着差が広がらないのです。
それを象徴するのが①の新馬戦です。
能力的には1枚上のレイデオロに直線に入ってあっさりかわされます。
しかし、普通ならそこで終わるのですが、そこから勝負根性で盛り返すのです。
レイデオロも圧勝かと思ってたのに盛り返してきたので、最後は騎手も必死に追ってムチまで入れて勝ちきりました。
勝ったレースでも、後ろからきた馬の勢いがすごそうに見えたのに、最後まで抜かせず勝ちきったレースもあります。
とにかくこの馬の勝負根性はものすごく、ゲームでしたら根性Aのステータスなのは間違いありません。
④馬場適性
今回の秋華賞はどうやら馬場は悪くなりそうです。
天気予報でもずっと雨マークがあり降水確率も高いので晴れの良馬場ということは無いと思われます。
おそらく重馬場か不良まであるかもしれません。
ポールヴァンドルは①の新馬戦で重馬場を経験してます。
そして、その重馬場で先ほどから何度も言っている良い走りを見せて2着にきています。
また、勝ち上がりはダートであり、ダートでの勝ち鞍のある出走馬はほとんどいません。
有力どころではラビットランくらいでしょうか。
もちろん、ダートと重馬場はイコールになるものではありませんがパワーが必要になっても問題ないという証にはなります。
有力どころは重馬場以上やダートを経験している馬が少なく、馬場が悪くなればなるほどこの馬のパワーが活きる可能性が高いです。
⑤トライアルの内容
前走、秋華賞トライアルの紫苑Sで我々はみんな前目につけてどれだけ粘れるかということを考えていました。
しかし、レースでは三浦騎手は中段につけます。
おいおい、三浦何やってんだよ!おそらくみんなそう叫んだことでしょう。
直線に入っても後方のまま、だめだこりゃ、誰もがそう思った時でした。
前が綺麗に開いたと思えば、そこからものすごい脚でディアドラと併走しながら上がってきたのです。
この馬にこんな脚が使えたのか・・・
最後は惜しくも3着でしたが、上がり最速の33,7は衝撃でした。
桜花賞やオークスなど超一流の集まるレースで上がり最速を連発していたディアドラよりも上がりは早かったのです。
この馬はまだまだ成長しています。
それをこの紫苑Sでの走りが証明しています。
⑥脚質
秋華賞の行われる京都芝2000の内回りは最後の直線は中山に次いで短いコースです。
なので、最後の直線で追い込み一気のような形はなかなか決まりません。
基本的には前目に先行して押し切るタイプの馬が向きます。
ただ、秋華賞のようなG1になると騎手もみんなそんなことはわかっているので前が激しくなり早くなりがちです。
そういう理由もあるのか、ここ数年8~9番手くらいから差すレースで決着しているレースがほとんどです。
驚くほど最後のコーナーで8~9番手にいる馬が勝っています。
そう考えると前走、それに近い位置から差してきたポールヴァンドルの脚質はピタリとはまります。
また、仮に前にいって押し切る流れになってもこの馬の得意なパターンになります。
つまり、どちらでも対応でき、逃げや追い込みのような極端な脚質の有力馬より有利にレースが運べるのです。
⑦三浦騎手
三浦騎手と言えば、デビュー時から武豊騎手の記録を抜いたりと話題になりました。
その後、多少伸び悩んではいましたが、まずまずの成績を残してきました。
それが去年の落馬の大事故。
私は、その落馬を札幌競馬場ですぐ目の前で見ていました。
あれだけの落馬事故を生で見たのは初めてでしたし、その時の悲鳴は忘れられません。
そういうこともあり、復帰までそれなりに気にかけて見守ってきました。
そして、1年のリハビリを経て復帰しました。
前回の紫苑Sで初めてポールヴァンドルとコンビを組み3着。
そのまま秋華賞もこのコンビで挑戦することになりました。
元々この馬の主戦は現在リーディングの戸崎騎手でした。
戸崎騎手は秋華賞に乗り馬もいませんので戸崎騎手でいくという選択肢もあったと思います。
それでも三浦騎手でいくことになりました。
競馬は物語やロマンがあるからこれだけファンがいるのです。
これが単なる馬の競走するだけのギャンブルならこうはなっていないでしょう。
三浦騎手が大怪我から復帰し、涙のG1制覇!
これ以上の物語があるでしょうか。
⑧馬体
秋華賞の出走メンバーで前走の馬体重を見ると、アエロリットが496と大きめですが後は420~470程度です。
牝馬なのでこれくらいが当然なのですが、ポールヴァンドルは530あります。
大きければいいというわけではありませんが、おそらく重馬場になるであろうことを考えるとその大きな馬体から繰り出されるパワーは絶対にプラスになります。
小柄な切れ味勝負の馬は力を発揮できない可能性が高いです。
その素晴らしい馬体を裏付ける情報として、スポニチの馬体診断というコーナーで100点満点がついたそうです。
詳しくはそちらの記事を見ていただきたいのですが、大絶賛すぎて照れてしまうくらいの内容です。
リンク貼っておきますので、ぜひご覧ください。
伏兵ポールヴァンドル100点!強烈な光を宿す瞳 ⑨血統
母はレディドーヴィル、兄にはきさらぎ賞2着のレプランシュがいます。
ドーヴィルと言えばフランスの競馬場のある地名、産駒もフランスの地名からきた馬名が多く、私もフランスの地名からとってポールヴァンドルと名付けました。
それは置いておいて、見逃せないのは母レディドーヴィルはファビラスラフインの妹だということです。
ファビラスラフインと言えば、第1回秋華賞の勝ち馬です。
どうですか?
なんかワクワクしてきませんか?
秋華賞にとても縁のある血統なのです。
20年以上の歳月を経て、妹の子供が同じG1を制する、これが競馬のロマンですよ。
⑩調教
少し現実的な数字を出しておきましょう。
これがポールヴァンドルの最終追いきりです。
三 浦 10.11南W良 82.1- 65.7- 51.2- 38.2- 12.5[8]馬なり余力
アドマイヤシナイ(古500万)強目の内を0.6秒追走同入
馬なり余力と書かれていますが、本当にその通り持ったまま軽く流してのこの数字です。
色々な調教分析を見ましたがポールヴァンドルの調教はどこでも絶賛されていました。
しっかり仕上がったと言って問題ないでしょう。
調教内容を褒めている記事も一応貼っておきます。
ポールヴァンドル余力残して5F66秒3ポールヴァンドル 併入「京都の内回りは合いそうなので楽しみ」⑪枠
枠は内枠のほうが良いなぁと思っていたのですが大外8枠17番になってしまいました。
正直プラス要素はないように思います。
しかし、京都芝2000内回りのデータを見てみましょう。

意外かもしれませんが枠の差はほとんどありません。
良枠に思える1枠や3枠よりも、むしろ外枠のほうが成績は良いとも言えます。
その理由ははっきりとはわかりませんが、内のほうがごちゃつくイメージはありますね。
また、秋華賞に限って見てみるとミッキークイーンは8枠18番、メイショウマンボが8枠16番と8枠から過去5年に2頭も勝っています。
こうやってみるとプラスではないかもしれませんが、マイナスもそこまで無いように思います。
ポールヴァンドル自身もスイートピーSで8枠を経験しており、その時はスタートダッシュで一気に2番手につけています。
内でごちゃつくよりは、外から内の馬の挙動を見ながら前にいくか中段につけるかの判断ができる分良いかもしれませんね。
もちろん、ずっと外外を回されるようでは勝負になりませんので、三浦騎手の腕にかかっていると言えるでしょう。
⑫運
最後にG1を取るには実力だけでなく運も必要になります。
スイートピーSを1番人気で敗れてしまいオークス出走はなくなりました。
その後、ダートで勝ち上がったこともあり関東オークスに挑戦することになります。
この時点で普通にいけば秋華賞という未来は選択肢から無くなりました。
私はダートで一流になれる可能性があると思っていたのでその選択でよかったと思っていました。
しかし、残念ながら関東オークスは除外で出走できませんでした。
しょうがないので自己条件から出直すことになります。
そこで1000万条件をしっかり勝ち、紫苑Sへと繋がりました。
そのまま関東オークスに出てたらどうなっていたでしょうか?
好勝負をしてしまい、逆にそのままダート路線継続で苦戦していたかもしれません。
そんな紆余曲折がありながら、ポールヴァンドルは秋華賞に挑戦します。
そこにはもちろん運もありましたが、実力で運をもぎ取ってきたのもポールヴァンドル自身です。
以上が、私がポールヴァンドルが秋華賞を勝つと思う12の理由になります。
一つ一つはそこまで説得力はないかもしれませんが、こうやって12個も並べられると、そうかも?と思ってしまうものです。
もっと書こうと思えば15個くらいは書けたのですがとりあえずこれくらいにしておきます。
私がここで力説したところで馬がもっと走るようになるわけではありません。
ただ、正直もう少し人気してもいいとは思っています。
馬券的には人気なんてしないほうが美味しいです。
ただ、やっぱりG1に出る以上それなりの人気を背負ってほしいのです。
もっと応援してもらいたいなぁという気持ちが強いのです。
そして、一口馬主の方も馬券を買った人も含めて多くの人がポールヴァンドルの勝利を願い喜んでもらいたいと思っています。
15日が本当に楽しみです。
みんなで応援しましょう!
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一つ一つの説得力はありますよ。
ほぼ、まったく同意見です。
パンパンの良馬場よりは可能性はあると思います。
勝ち負けは時の運だと思っていますので、楽しみましょう。
馬券的妙味もありますし(笑)