去年末、長年シルクの看板を背負ってきたラストインパクトが引退しました。
近走は、衰えも見えて結果も出ていなかったので引退はしょうがないと思います。
しかし、残念だったのは種牡馬入りできずに乗馬になるということでした。
成績で言えば、重賞3勝、ジャパンカップ2着、ドバイシーマクラシック3着と十分すぎるほど立派な成績です。
ジャパンカップではゴールドシップやラブリーデイ、ドバイではあのハイランドリールにも先着しています。
ただ、おそらくこのままじゃ種牡馬になれないんだろうなということは薄々気づいてはいました。
晩年は衰えが見えているにも関わらず引退せず、ダートに挑戦したりと何とかもう一花咲かせようと必死だったからです。
一つでもいいから何かタイトルを取らないと・・・そんな焦りを感じました。
シルクの募集馬で種牡馬入りできたのは、ノーザン提携後はまだいません。
それ以前ですとシルクジャスティスとシルクフェイマスくらいでしょうか。
シルクジャスティスはG1馬なので当然としてシルクフェイマスはラストインパクトと似たような成績でした。
重賞3勝、宝塚記念2着、有馬記念と天皇賞春3着になります。
こちらも立派な成績ですが、惜しくもG1タイトルは取れませんでした。
種牡馬入りすることはできたものの種付け数は伸びず、ほんの数頭の産駒しか残せませんでした。
それでも、その中にオープンまでいったフェイマスエンドがいます。
数は少なかったものの種牡馬入りしてその産駒に出資できたことは出資者や会員にとっても喜びだったと思います。
今回ラストインパクトは種牡馬になれませんでした。
成績的には先ほども書きましたがG1タイトルこそありませんが、日本の最高峰のG1で2着、世界最高峰のG1で3着しているのです。
また、血統的にも日本最高の種牡馬ディープインパクトの産駒であり、母系には祖母にナリタブライアン、ビワハヤヒデを産んだパシフィカスがいる日本でこれ以上ないといってもいいくらいの血統です。
これでも種牡馬になれないのでしょうか?
確かにG1を取れなかったというのは致命的でした。
しかし、G1をとっていなくても種牡馬になっているケースはいくらでもあります。
社台SSに入ることが難しいというのはあるかもしれませんが、日高ならどこか欲しいところがあるのではないでしょうか?
日高で種牡馬入りさせてもらって、シルクの募集用に何頭か種付けもさせてもらう方法はないのでしょうか?
同じディープ産駒でG1も勝っていないながら種牡馬になったトーセンホマレボシ産駒なんか今年もいっぱい募集されて売れ残っていますが、それがラストインパクト産駒なら絶対売れるし出資者も会員もうれしいと思うのです。
キャロットではG1馬はもちろん種牡馬になっていますが、G1を勝っていないトゥザワールドやトゥザグローリーあたりも種牡馬入りしています。
サンデーRでもディープ産駒でG1を勝っていないワールドエースなんかも種牡馬になっています。
どれも社台SSには入れなかったものの日高で種牡馬入りし100頭近い種付けもしています。
同じノーザン系のクラブとして考えてもラストインパクトが種牡馬になれないのはなぜなのでしょうか?
今後ラストインパクトのような成績を残せる馬はそう簡単には出てきません。
この馬が種牡馬になれないじゃシルク馬が種牡馬になって産駒を楽しむという可能性はかなり薄いということです。
私はラストインパクトの出資者でも何でもありません。
しかし、シルク会員として大舞台で活躍しているラストラスパクトがとても誇らしかったです。
そして、私が競馬を好きになるきっかけだったナリタブライアンの血筋が種牡馬として残ってほしかったのです。
私はラストインパクトが2着になったジャパンカップを目の前で見ました。
首差でショウナンパンドラに差された瞬間、種牡馬としての未来も閉じてしまったのかもしれません。
本当に残念でなりません。
- 関連記事
-
スポンサーサイト