3歳馬が未勝利戦が終わるまでに勝ちあがれなかった場合、基本的には引退となります。
まぁ、引退と言っても今はサラブレットオークションに出品され、落札者さんの元で地方競馬で走ることが多いです。
また、牝馬でしたら血統にもよりますがそのまま繫殖入りすることも多いです。
ただ稀にそのまま現役を続行できるケースが2つあります。
1つ目は、そのまま中央で残って500万条件の格上挑戦をする場合です。
このケースはかなり少ないです。
なぜなら、未勝利馬が500万クラスに出走するにはローカル限定とか頭数が埋まらなかった場合とか色々と制限があり、希望するレースに出走できないことが多いからです。
シルクでこのケースが適用されたのがブライトクォーツですね。
今4歳でまだ1勝もできていませんが、中央馬として頑張っています。
500万でも2着が4回くらいあり、あと少しで勝てそうですがなかなか勝てていませんね。
このケースは今後もかなり少なく、その理由はおそらく芝の長距離適正のある馬とかじゃないと無理だからでしょうね。
短距離とかだとローカルでもフルゲートにすぐなるので出走できません。
長距離は頭数少ないことが多いので、未勝利馬でもチャンスがあるということなのだと思います。
今回で言えばキャロットのアリュマージュがこのケースを適用するみたいですね。
成績を見ても2着3着ばっかりでさすがに引退させるのはもったいないですからね。
ただキャロットはこういう成績でも平気で引退させるので本当に例外だと思います。
キャロットは頭数制限がきついのでどんどん引退してもらないと厩舎が回りませんからね。
そして、2つ目が今回のテーマ地方出直しの再ファンドです。
中央登録を抹消し、地方馬として3歳なら2勝、4歳なら3勝して中央に戻ってくることを言います。
こうやって地方で勝って戻ってくると500万条件の馬として普通にレースに出走できます。
このケースはシルクでは毎年2~3頭います。
シルクの基準としては、未勝利戦を勝てるレベルかどうかではなく、500万条件でも勝ち負けできるレベルの馬なのかどうか?が大きな目安となっており、結構ハードルは高いです。
それでは、今年のシルクの地方出直しになった馬を見てみましょう。
・グラマラスライフ(5、6、3、3、2着)
この馬はこの世代の私のドラフト1位候補でしたが抽選で落ちた馬です。
調教も抜群でこんなに勝ちあがれず苦労するとは思いませんでしたね。
ただ、3着→3着→2着ときてこのまま引退はさすがにないですよね。
当然ながら地方出直しとなりました。
・カラレイア(11,2,14,3着)
あまり順調に使えなかったことと、最後は不利もあって3着だったことで地方出直しになりました。
まぁベッラレイアにエンパイアメーカーの子ですから地方ダートでもやれるということもあるでしょうね。
・ロイヤルアフェア(5,4,12,4,8,4着)
成績だけ見るとこれで再ファンドと思われるかもしれませんが、ほとんど1、2番人気に推されてなかなか勝ちきれない感じでした。
骨折もありましたし、最後のレベルが高いスーパー未勝利で0.2差の惜しくも4着だったことが評価されたのだと思います。
ダートの名牝ゴールドティアラの子でもありますし、地方でも勝ちあがってきてくれるでしょう。
出資馬でもあるので期待しています。
おそらくこのシルク3歳世代は地方出直しはこの3頭だと思います。
この年は、シルクの3歳馬は勝ち上がりも多くきびしめの判定になるかなと思ったのですが3頭もチャンスをくれたのは上々だと思います。
では、広尾サラブレットではどうでしょうか?
・フッフール(7着)
この馬については先日書きましたが、デビューが未勝利戦最終週ということもありもう少し見たいのはわかります。
・シーザライト(12,13,6,5,8,9,11着)
最高は5着ですが、2番人気になったこともあり期待をかけているのかもしれません。
・レイナグラシア(13,3,8着)
まぁまだレース数も少ないですし3着もあるので納得でしょうか。
・パワーバンド(16,15,13着)
ここまでくるとどうかなと正直思うような成績です。
それでも可能性を感じたのだと思います。
・エンジェルリード(7,5,4、9,11,13、8,9,13着)
まぁ4着もありますしわかりますが、成績も下降気味なのは気になります。
・ディアローグ(12.6.5.4.11着)
まぁ4着5着もありますしチャンスはあると思います。
おそらく広尾で地方出直しになったのはこの6頭かと思います。
ただ、この世代の広尾の募集頭数がそもそも9頭なので、そのうち6頭も出直しというのがさすがに多いですよね。
引っ張りと思う人もいれば、最後まで諦めないでやってくれていると思う人もいるでしょう。
そこは個人の考え方なのでわかりませんが、私はこういう姿勢は好きです。
引退するくらいなら全頭地方出直ししてもらいたいし、全頭障害レースの練習もさせてほしいと思っています。
もしかしたらこの馬障害いけばチャンスあるんじゃないのかなと思う馬っていっぱいいますよね。
とりあえず試してみたらオジュウチョウサンみたくなってた馬ってたくさんいたはずです。
それでは最後にキャロットも見てみましょう。
最初のほうに500万で続戦が1頭いたという話は書きました。
ただ、他にはいないように思います。
会員じゃないのですべてチェックできてないので違ったらすいません。
例えば
・エルディアマンテ(2,3,3,8,9着)
最後はしょうがなくダートにだしての成績なので、これで引退はもったいないですよね。
血統も活躍馬多数のディアデラノビアにキンカメをつけた超良血です。
広尾なら100%、シルクでも70%くらいは地方出直しなってるでしょうね。
・スイートレモネード(13,9,16,12、3,2,2,8)
最初はひどい成績でしたが、ダートに変わってから3,2,2と一変しました。
最後の8着ですべてが終わってしまった印象です。
もちろん広尾なら100%、シルクでも60%くらいは出直しだったと思います。
まぁ他にもたくさんいるんですがキャロットはよっぽどじゃない限りこういう馬でも地方出直しはしません。
馬が多すぎて常に入厩制限と戦っているので、勝ちあがれなかった馬にチャンスを与える余裕がないからです。
ほとんどの馬を地方出直しにする広尾、ほとんどの馬が引退となるキャロット、極端ではありますがどちらがいいのでしょうか?
結局はシルクくらいがちょうどいいのかもしれませんね。
あとは、シルクで地方出直しになった3頭はしっかり2勝して戻ってきてもらいたいですね。
そして、広尾の馬も1頭でも多く戻れたらいいと思います。
今回取り上げた3つ以外のクラブも色々と基準はあると思いますが、今回はこの特徴的な3つのクラブを書いてみました。
こういうところも含めて皆さんの性格に合うクラブを見つけてみてくださいね。
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ノーザンが一口クラブと提携するのも分かるし、JRAが個人馬主や零細馬主を守る事情もありそうですね。
僕が地方出直しになったのは記憶している範囲ではカラレイアで3頭目ですが、とてもレアなケースだったんですね。
それを考えると貴重な枠をカラレイアに頂いているので、関係者達には必ず中央へ無事戻してもらいたいと願わずにはいられません!
他の2等も含めて中央で活躍できること期待しています。