少し早いのですが、今年はシルクの年でした。
シルクの3歳最強世代から2頭のG1馬が誕生しました。
ここまで大物が2頭も出たは偶然なのでしょうか?
それとも意図的なのでしょうか?
確かにこの世代は急に募集価格も上がり血統的にもすごい馬が多かったのは事実です。
なので1から振り返ってみて考えてみましょう。
まず、シルクで募集される馬のほとんどはノーザンファーム生産馬になります。
今回の2頭もノーザンファーム生産です。
ノーザンファームの生産馬は基本的にはサンデーレーシング、キャロットファーム、そしてシルクで募集されることになります。
まぁ、それ以外にもセレクトセールなどのセールに出される馬、社台グループの共同馬主、委託生産馬、吉田一族の個人持ちなどなどあるとは思いますが、まぁこんなところだと思います。
その生産馬をどのクラブで募集馬として出すのか、それともセールに出すのか、そこにはノーザンファーム関係者の大きな意図があるはずです。
では、この2頭がそういう意図をもってシルクにきたのでしょうか?
個別に考えていきましょう。
・ブラストワンピースこの馬の母はツルマルワンピースです。
3勝をあげた馬ですが、ノーザンファーム生産馬ではありません。
浦河の牧場の生産馬です。
なのでノーザンファームでどういう経緯で繫殖入りしたのかはよくわかりません。
ただその母、つまりブラストの祖母はツルマルグラマーでノーザンファーム生産馬です。
近親にはアルナスラインもおり、こちらもノーザンファーム生産馬。
そうやって見てみると、ものすごく代々ノーザン血統というわけではないしにしろ、ノーザンファームで繫殖入りしたのはそういう流れがあったのかもしれませんね。
そんな母ツルマルワンピースが最初に産んだのがブラストワンピースになります。
初子なので、兄弟に活躍馬は当然いません。
つまり、血統的にものすごい活躍を期待してシルクで募集したとは思えないのです。
この馬はG1級だからシルクの目玉として入れてやろうという馬ではないのです。
でも、血統的にはそうであっても馬体の出来が凄くて期待が高かったのかもしれませんよね。
ただ、そうであるなら価格設定がおかしいです。
それだけ期待していたのなら一口4万円という価格にはなりません。
確かにハービンジャーの人気は下がっていましたがG1級のすごい馬だということでシルクに入れたなら牡馬ですし一口5~6万つけても良かったです。
そもそも4万円でも売れ残っていたわけですから、確かに立派な馬体ではありましたが、牧場関係者もシルク会員もそこまでの馬だという評価ではなかったことがわかります。
つまり、ブラストワンピースはG1級の馬だということでノーザンが意図的にシルクで募集をかけた馬ではないと思うのです。
・アーモンドアイ次にアーモンドアイを見てみましょう。
母はご存知エリ女を勝ったG1馬のフサイチパンドラです。
フサイチパンドラもノーザンファーム生産馬でセールでフサイチの関口さんに購入されました。
その後ノーザンファームで繫殖入りしています。
ここまでは自然な流れですね。
その後、フサイチパンドラの子はセレクトセールにほとんど出されています。
キャロットで1回募集されたきりであとはセールです。
最初の子はあの馬主でも有名な大魔神佐々木さんが買ってたんですね。
ただ、その子も2勝止まり。
その後も、1勝馬、1勝馬、あとは地方でくらいしか勝っていません。
私が繫殖成績を気にして出資できなかったのはここがネックだったからです。
そんな流れでアーモンドアイがシルクで募集されました。
キングカメハメハを2回つけても1勝止まりだった繫殖です。
その息子のロードカナロアをつけて、この馬はシルクの目玉になるという意図できたとは思えないのです。
こういう良血馬、有名馬の晩年の子がシルクに来るというのは結構あります。
例えば名繫殖のレーヴドスカーの子がずっとサンデーで募集されてたのに晩年になってシルクにくるようになりました。
ディープインパクトの妹のウインドインハーヘアの子が最後だけシルクにきたりもしました。
フサイチエアデールの子やメジロドーベルの子なんかも晩年になってから1頭だけきたりしています。
アーモンドアイもそういう感じだったのではないでしょうか?
つまり、血統的にはもちろん魅力はあるがそこまですごい期待してシルクにもってきたわけではないと思うのです。
アーモンドアイもG1級の馬だということでノーザンが意図的にシルクで募集をかけた馬ではないはずです。
つまり、この2頭のここまですごい活躍はノーザンにとっても予想外の出来事だったと思うのです。
もちろん、この世代のシルクに期待をしていたのは募集価格からも感じます。
ただ、それは良血なディープ産駒、ステゴ産駒、ハーツ産駒、そしてモーリスの弟ルーカスなどなど、真に期待していたのはそこらへんの馬たちだったと思うのです。
ノーザンも予想できなかったところから大物が2頭も誕生したのです。
私の持論として馬が走るかどうかなんて走ってみるまでよくわからんというのがあります。
そんな持論がありながらこんなブログでレビューなどしているのもどうかと思うのですが正直そう思っています。
なぜなら、毎年、社台やノーザンの吉田代表やマイネルの岡田総帥などがこの馬はすごい、○○級の馬だみたいなのが出てきます。
しかし、実際走ってみるとたいしたことがないということがものすごい多いのです。
日本を代表する生産者の方たちでも走ってみるまでわからないのです。
逆に言えばだから、シルクにアーモンドアイとブラストワンピースという名馬が一度に2頭もきたのです。
そうでなければ、走る馬がわかっているなら毎年募集時から高額になってしまいますし、人気になってしまうでしょう。
セレクトセールで何億という馬の大半が活躍できずに終わるのもそうです。
有名な馬主さんが目利きのできる調教師さんたちを引き連れてセールで購入してもそうなのです。
つまり、今後もこういうことはよくあるはずなのです。
ノーザンがそこまでの馬じゃないと思ってお手頃価格でシルクで募集させた馬でも大物の可能性があるのです。
もちろん、そんな専門家が見抜けないものを素人の私がわかるはずもありません。
それでも、自分なりの基準とルールをもって続けていけばいつか出会えると信じています。
意図した大物は高額になり人気になります。
自分は意図しない大物を探し出す作業をこれからも続けていきたいですね。
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ホントにその通りだと思います(^O^)
有馬記念を勝つほどの素質をわかっていたら、牡馬で4万はありえませんね(^_^;)
キャロでダービー勝ったレイデオロは、6000万の良血ですから「なるほど」と思えるでしょうけど
アーモンドアイにしても、上が走ってなくてセールで高く売れなさそう、新種牡馬カナロア、そして牝馬というのがシルクに来た大きな理由だったと思います。
そう考えると、「新」種牡馬や「初」仔は狙い目なのかもしれません。
特に初仔は小さく出るとか言われますが、可能性はありそうです。
これからも高馬、超良血に惑わされずにしっかり見ていけば、抽選頼みの僕でも希望が膨らみます(・∀・)
が、しかし問題は、今年のシルクの大躍進により、キャロ並の人気クラブになったことですね(-_-;)
これまでは様子見できたのがまったくできなくなり、募集時期も早くなったことで、1歳8月時点でそれをジャッジしないといけなくなったのは辛いです(T_T)
でも、まーくさんのレビューや近況ベスト5などは楽しみにしておりますので、今後ともよろしくお願いしますm(__)m