今日は一口馬主の入門講座の第3回目を書いていこうと思います。
1回目はクラブごとの口数の違いについて書きました。
2回目は一口馬主の費用について書きました。
3回目は一口馬主の収入についてです。
一口馬主を始めようと思っている方にとっては、いくらかかるのか?といくらもらえるのか?という2点が気になりますよね。
私にとって一口馬主の初勝利はプルーヴダモールの新馬勝ちでした。
その時のデータの載せてみます。
メイクデビュー小倉 2歳新馬牝 1着
本賞金 +7.000.000 このレースの賞金です
内国所有 +1.200.000 内国産馬にもらえるお金
特別出走 +384000 出走しただけでもらえるお金
JRA源泉税 -639.881
進上金 -1.640.000 騎手や調教師に分配されるお金
クラブ法人手数料 -246.000
消費税 -514.370
合計 +5.543.749
これを500口で割って +11.087
そこからさらに引かれます
クラブ法人源泉税 -651
会員の源泉税 -518
実際に分配されるお金は +9918円500口クラブの場合、1着賞金700万円の新馬勝ちをすると約1万円もらえると思っていいでしょう。
これを元に他の口数のクラブも計算してみましょう。
・新馬戦で1着をとり賞金700万の場合
40口(サンデーなど)・・・120000円
400口(キャロットなど)・・・12000円
500口(シルクなど)・・・10000円
10000口(DMMなど)・・・500円
新馬勝ちって簡単にはできません。
出資馬の新馬勝ちは格別な喜びがあります。
その時、どれくらいのお金がもらえたらもっとうれしいでしょうか。
金銭感覚は人それぞれですが、個人的にはやっぱり1万円くらいはもらいたいところです。
いい大人が500円もらってもやっぱり喜べないなと感じます。
去年シルクのアーモンドアイがジャパンカップを勝ち、ブラストワンピースが有馬記念を勝ちましたね。
どちらも国内最高賞金の1着3億円です。
その場合、どれくらいもらえるんでしょうかね?
私は出資者ではないのでざっとした計算しかできませんが、そこまで違わない金額だと思います。
だいたい賞金の7割を分け合うという計算をすれば、おおまかな金額がわかります。
それでやっていきますと、2億1千万円を分けることになります。
・有馬記念で1着をとり賞金3億円の場合
40口(サンデーなど)・・・約500万
400口(キャロットなど)・・・約50万
500口(シルクなど)・・・約40万
10000口(DMMなど)・・・約2万
ここまでくるとやっぱりかなりの金額になりますよね。
では、最後に近々のネタで先週のオークスを勝ったらどうなるでしょうか?
先週のオークスはDMMのラヴズオンリーユーが勝ちましたしタイムリーですよね。
そして、オークスのはサンデー、キャロット、シルクの馬も出走していました。
これらの馬が勝ってたらどうなっていたのでしょうか?
オークスは1着賞金1億1000万円です。
7割もらえるとして7700万円で計算します。
・サンデー(40口)のクロノジェネシスの場合
一口 35万円 月々12000円
オークス1着で賞金分配 約190万円
・キャロット(400口)のコントラチェックの場合
一口 15万円 月々1200円
オークス1着で賞金分配 約19万円
・シルク(500口)のウィクトーリアの場合
一口 5,6万円 月々1000円
オークス1着で賞金分配 約15万円
・DMM(10000口)のラヴズオンリーユーの場合
一口 3,2万円 維持費込み
オークス1着で賞金分配 約7700円
どうでしょう?
DMMはセリで高額で買うので1万口のわりに募集価格も高くなります。
なので、オークスを勝ってもなんと出資額の3分の1の回収しかできません。
DMMでプラスになるのは難しいと言われるのがこの部分で、今回それがはっきりしましたよね。
逆にサンデーのクロノジェネシスはサンデーの中でも格安の馬になります。
そういう安い馬でこういう大舞台を制すると大金をゲットできますね。
シルクのウィクトーリアも中価格の馬なのでG1を取れば一発で大幅な黒字になります。
ただ、キャロットのコントラチェックは血統馬にディープ産駒ですからものすごい高額馬です。
なので仮に勝ってもやっと回収できるくらいにしかなりません。
そう考えると口数はもちろん馬の価格を賞金のバランスを上手に考えて出資していかないといけませんね。
もちろん、オークスだけの話をしているので、それ以前に重賞を勝ったりしている馬もいますし、今後まだまだ活躍していくでしょうから上の4頭ともに黒字になる可能性は十分あります。
以上が新馬戦を勝った場合、有馬記念を勝った場合、そして先週のオークスで出走馬が仮に勝った場合の例を紹介してみました。
あと、競馬は実は8着まで賞金がもらえます。
これって馬券しかやっていないと何も関係ないのですが、一口馬主をしているとものすごく有難いのです。
また、事故などで保険金が入る場合もありますが、それは悲しい話なので省きます。
最後に引退時にノーザン系ですと牝馬は募集価格の10%で買い戻してもらえます。
牡馬だと種牡馬入りできれば大きなお金が入りますし、そうでなくてもオークションに出品されその金額が分配されます。
一口馬主の収入はそれくらいでしょうかね。
どちらにしても一口馬主でプラス収支にするのは並大抵のことではありません。
今回は新馬戦やG1などを勝った場合の話をしましたが、1勝するだけでも本当に大変ですし、半分以上は1勝もできずに終わります。
なので、私は第1回で一口馬主の予算は全額もどってこなくても良い範囲のお金で組みましょうという話を書きました。
今回は収入の話ということで夢のある部分の内容でしたが、基本的には一口馬主は儲かりません。
それでもやっぱり楽しいんですよね。
先ほど書いたオークスの出走した4頭の出資者の方々は先週は眠れないくらい毎日わくわくして過ごしてたと思います。
お金には代えがたい楽しみに加えてお金も実際入ってくる可能性のあるというそこが魅力なのかもしれません。
次回は、では実際どういうクラブを選べばいいのかについて書いていきます。
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