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まーくの一口馬主と競馬の日々

一口馬主、競馬予想など競馬に関して書いていきます。シルク、キャロット、広尾のホームページ情報の転載許可を受けております。

ノーザンファームの使い分けの是非をノーザンの立場になって考える

ノーザンファームの使い分けという言葉がここ数年よく聞かれるようになりました。
基本的には、ノーザンファーム生産馬で系列クラブのサンデー、キャロット、シルクの有力馬が同じレースにかぶらないように使い分けることを意味します。
これには当然賛否があり、競馬ファンにとっては実力馬同士の対戦が見られなくなりレースがつまらないわけで否定的な意見がほとんです。
それでは、自分がノーザンファームの代表になって考えてみたらどうでしょうか?
現在の3クラブの芝中距離路線の有力馬を見ながら考えていきたいと思います。

・サンデー
アルアイン・・・大阪杯、皐月賞
フィエールマン・・・菊花賞、天皇賞春

・キャロット
レイデオロ・・・ダービー、天皇賞秋
リスグラシュー・・・エリ女、宝塚記念、コックスプレート
メールドグラース・・・コーフィールド
サートゥルナーリア・・・皐月賞、ホープフル

・シルク
アーモンドアイ・・・牝馬三冠、JC、ドバイターフ、天皇賞秋
ブラストワンピース・・・有馬記念

同じ芝中距離路線にこれだけの有力馬がいます。
ここからは私がノーザンファーム代表になりきって書いていきます。

まず最優先にしたいのは牡馬です。
牝馬と牡馬の大きな違いは種牡馬になれるということです。
どんなにすごい牝馬がG1を何勝したところで引退後は年1頭子供が3~4億で売れたら良いくらいのものです。
ちゃんと受胎し、無事に産まれてくれて、しかも牡馬でやっとその金額が手に入ります。
牡馬で種牡馬になれば種付け料500万だとしても80頭につければ同じくらいになります。
今は200頭以上も当たり前ですので、金銭的価値は圧倒的に種牡馬のほうが上になります。
そう考えるとアーモンドアイとリスグラシューは名牝ですが優先順位はそこまで高くありません。

次に同じ牡馬でも血統面を考えます。
メールドグラースやブラストワンピースは牝系が地味で価格も安い馬でした。
メールドグラースは故障してしまいましたが、それを度外視しても良血馬たちよりは種牡馬価値は少し落ちます。
ただ、父ハービンジャーやルーラーシップだからこそ逆に需要もありそうなので、牝馬よりは優先されるでしょう。

残ったのは4頭。
その中でアルアインはG1を2勝してますが、成績的には1枚落ちる印象でこの中では優先度は高くないでしょう。
そうなると残ったのはレイデオロ、フィエールマン、サートゥルナーリアの3頭が最も優先すべき存在と言えます。
レイデオロは活躍馬の多い牝系となんと言ってもダービー馬という勲章があります。
なんとしても種牡馬として成功させたい馬であり、もう一つくらいタイトルを取らせたいはずです。
フィエールマンは、ディ-プインパクトが亡くなりはっきりとした後継がまだいない中、意外と牡馬でG1を複数勝ったディープ産駒はいなかった中で出てきた期待の馬です。
キズナも好調ですが、ノーザン生産ではない面もあり、ディープの後継として是が日にも成功させたいはずです。
長距離G1しか勝っていないので、中距離のタイトルも取らせたいはずです。
サートゥルナーリアは、ロードカナロア産駒の後継種牡馬になります。
ディープ、キンカメ亡き後、期待が高まってるカナロアですが、早めに後継が出てくれると助かりますよね。
また、サートゥルナーリアの活躍によってロードカナロア自体の種牡馬価値も高めることになるので重要な位置づけになります。

以上によってノーザンの優先度としては
レイデオロ、フィエールマン、サートゥルナーリア>ブラストワンピース>アーモンドアイ、リスグラシュー
こういう図式になると思われます。


次に優先すべきレースを考えたいと思います。
日本での種牡馬価値はやはり日本での成績が最も重視されています。
なので日本のG1を勝ったかどうかは大きな指標であり、優先度の高いレースになります。
海外G1は世界的にはもちろんすごい評価であっても日本に限れば若干落ちる評価をしていると感じます。
なぜなら、世界一のレースと評価している凱旋門賞を勝ったワークフォースは日本で種牡馬になりました。
初年度種付け料は350万円です。
キングジョージなどを勝って日本で種牡馬入りしたハービンジャーやノヴェリストも400万円。
サトノダイヤモンドが300万ですので、世界的レースを勝った馬でも日本ではこれくらいなのです。
また、海外G1の勝利のみで種牡馬入りしたリアルスティールやルーラーシップもそれぞれ200万と250万。
かなりの良血ですがこれくらいの評価でした。
つまり、海外G1は賞金や格の面では日本と遜色はないので牝馬にとっては良いのですが、牡馬にとっては種牡馬価値という面で若干落ちるという印象ですね。

日本馬が出走する海外レースは、基本的にはドバイと香港、そして最近オーストラリアが加わった印象です。
この海外の3つが増えたことが使い分けできるようになった大きな要因だと思います。
そして、現状の優先度は
日本のG1≧ドバイ、香港のG1>オーストラリアのG1
世界的な評価は別にして、日本ではこういう感じでしょうね。
凱旋門賞は例外ですけどね。

つまり、優先したい馬と優先したいレースをパズルのように組み合わせていくことで使い分けは完成するのです。
レイデオロ、フィエールマン、サートゥルナーリアは基本的には日本のG1でタイトルを取らせたい馬たちです。
もちろん適正などで海外遠征もしましたが、基本的には日本です。
なのでレイデオロはジャパンカップに出しますしサートゥルナーリアには天皇賞秋を取らせたかったはずです。
フィエールマンは凱旋門賞という別の次元の目標に挑戦したので少し違いますが、来年はおそらく日本のタイトルを取らせたいはずです。

次の優先度のブラストワンピースは、やはり不可解なローテがあります。
有馬記念を勝って大阪杯までは優先度が高く、取らせたい意志が見えました。
しかし、アルアインに負けて取れなかったことで優先度を落とした印象です。
その後の目黒記念がどう考えても不可解で、普通なら宝塚記念から凱旋門賞でしたね。
ただ、宝塚記念はおそらくレイデオロに取らせたかったのだと思います。
札幌記念を勝ってまた印象を上げた気もしますが、今後の使われ方には注目です。

そして、優先度の低い牝馬の2頭です。
アーモンドアイは、今年はドバイ、安田記念、天皇賞秋、香港というローテです。
普通の中距離最強馬だとすれば、大阪杯、宝塚記念、天皇賞秋、ジャパンカップという王道路線が基本のはずです。
牡馬だったらこうなっていたと思いますが、牝馬の優先度の関係で海外に行かされたり、安田記念を使ったりしているのがはっきりわかりますよね。
アーモンドアイにとって大阪杯とドバイ、ジャパンカップと香港のどちらを勝とうが評価に大きな差はなくすごいのです。
同じようにリスグラシューも去年のエリ女を勝って以降、海外周りをしています。
香港、香港、宝塚記念、オーストラリアです。
宝塚記念はレイデオロを勝たせたかったと思いますし、リスグラシューが勝つのは少し想定外だったかもしれませんね。
こちらも、香港やオーストラリアのG1を勝っても評価は高いわけで日本にこだわる必要はありません。
繁殖価値も既に十分高いので賞金だけを見てもいいわけです。
こうやってノーザンの立場になってみると、優先度の高い馬、優先度の高いレースがあり、使い分けたい気持ちもわかります。

競馬ゲームの人気ソフトのウイニングポストをやっていると、後半になると繁殖も種牡馬もかなり充実してきます。
そうすると、1世代に2~3頭超大物が誕生していきます。
これらの馬はレースに出せばほぼ勝つわけで、当然この馬たち同士を戦わせるのは無駄なので使い分けをします。
1頭は日本の芝中距離G1路線、もう一頭は欧州の芝中距離路線、もう一頭はアメリカや香港に行かせたりします。
ノーザンファームがやっていることはまさしくこれと同じことなのです。
1つのレースに勝者は1頭しかいません。
そうであるなら、1頭の勝者しか誕生しないのに同じレース勝ち負けできる有力馬を何頭も出走させるのはもったいないと考えるのは自然なことです。
ノーザンファームの立場になって考えてみると使い分けは至極当然だとわかりました。

最後に今回はノーザンファームの代表になったつもりで考えました。
しかし、競馬ファンの立場になれば全く別の視点になります。
今年の天皇賞秋は久々にわくわくしましたし、興奮しましたね。
あれだけの実力馬が1つのレースに集結したのは久々だったと思います。
競馬ファンとしては、やはりそういうレースを見たいです。
では、どうすればいいのでしょうか?
基本的にはノーザンファームを脅かすライバル牧場がおらず一強なのが問題だと感じます。
他にたくさん強敵がいれば、使い分けもできずに、何頭も有力馬を出走させてどれか勝ってくれたらという考えになるのです。
ノーザンテースト、サンデーサイレンス、ディープインパクト、キングカメハメハと続いてきた社台SSの大種牡馬の流れが今年いったん途切れます。
隙があるとすれば今しかないような気もします。
もちろん、社台SSには他にも多数の素晴らしい種牡馬がおり、そう簡単には崩れません。
今後の勢力図にも注目ですね。
結論としては、ノーザンファームの使い分けが悪いのではなく、ノーザンファームに使い分けを許してしまっている周りがだらしないのだと感じました。


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[ 2019/11/14 16:54 ] 競馬雑記 | TB(0) | CM(2)
使い分け
こんばんは☆
ノーザンの使い分けは最近は特にシビアですね。
新馬戦の使い分けは昔からあった気はしますが、活躍馬が多くクラブから出てくるようになって来たのでG1でも余計に目立つのかな。

私の出資馬ではゴットフリートが共同通信杯2着だったのに、皐月賞使わずマイル路線に専念して結果が出ませんでした。
当時は距離不安とのコメントをそのまま信じていましたが、ひょっとしたら使い分けだったかもしれません。
トゥザワールドも有馬記念2着で、次の年は適距離と思っていて楽しみにしていた宝塚記念使わずオーストラリアに左遷されたのは一番のショックでした。
馬を思ってのベストな選択では全くないと思いました。
その選択で結果が出る馬もいる事はいるので無下には反対できませんが、優先順位下位の馬に出資していたら悲劇ですね★
[ 2019/11/14 21:56 ] [ 編集 ]
ぼんちゃんさん
こんにちは~
確かに新馬戦はまちがいなく使い分けていますよね。
まぁ新馬戦はたくさんありますしわざわざぶつける意味もないですしね。
確かに、優先順位が上の馬にとっては理想的ローテになるかすが、優先順位が下だとベストはローテじゃなくなる可能性がありますね。
まぁ、私はまずはそんな優先度の高い馬に出資するところからしていかないとダメですけどね。
[ 2019/11/18 19:31 ] [ 編集 ]
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プロフィール

まーく

Author:まーく
シルク、キャロット、広尾に入会し一口馬主をしています。
【一口馬主スタイル】
血統ロマン・・名馬の子、名繁殖の系統、何々の弟、夢の配合など物語のある馬を重視します。

順調度・・無事是名馬。良血、好馬体でも無事に走れなければ意味が無いですし、調教が順調にできている馬を優先。

馬体・・基本的に大きくてボリュームがある立派な馬体が好きです。

価格・・年予算30万程度で7頭前後に出資を目安に低予算でやっています。

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