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まーくの一口馬主と競馬の日々

一口馬主、競馬予想など競馬に関して書いていきます。シルク、キャロット、広尾のホームページ情報の転載許可を受けております。

リスグラシューを見てクラブ牝馬の引退規定について考える

有馬記念はリスグラシューの圧勝でしたね。
私は普通にアーモンドアイから穴目に買っていたのですが外れましたね。
リスグラシューからというのも考えたのですが、あれで三連複万馬券になるんですね。
もったいなかったなぁ。

これでリスグラシューは宝塚記念、コックスプレート、有馬記念と大きなG1を3連勝となりました。
誰の目からみても彼女の全盛期です。
3歳時期の勝ちきれない適正もわからない頃とは比べのもにもなりません。
やっぱりハーツクライ産駒の成長力の魅力も感じます。
しかし、そんな全盛期のリスグラシューですが、このままいくとこれが最後のレースになります。
レーン騎手のインタビューでもそのことに触れ、残念がっていました。
誰もがそう感じるくらいの勝ちっぷりでした。
それでも引退なのです。

それは、クラブ馬の規定で牝馬は6歳3月末で一律に引退というルールがあるからです。
私の出資馬もレーヌドブリエやアルジャンテなど、このルールに従って引退しています。
理由としては、牝馬は繁殖というもう一つの大事な仕事があるからです。
これに関して特に異論はありません。
ただ、例外や特例はあってもいいのではないかと思うのです。
そこで各クラブの規約を見てみました。

・キャロットクラブ

 牝馬の場合
  ⅰ 中央入厩予定馬である当該出資馬が牝馬の場合には、6歳3月を引退期限としますが、馬体状況及び競走成績等を考慮し運用終了日が繰り上がる場合があります。
  ⅱ 地方入厩予定馬である当該出資馬が牝馬の場合には、6歳3月末を引退期限としますが、馬体状況及び競走成績等を考慮し、運用終了日が繰り上げられる、もしくは繰り延べられることにより運用を継続する場合があります。


規約では、繰り上げて引退することはあると書かれていますが、繰り延べはないように見えます。
しかし、地方入厩者は牝馬でも引退時期を延ばす可能性について言及されています。

・シルク

 牝馬の場合
6歳3月末を引退期限としますが、馬体状況及び競走成績等を考慮し運用終了日が繰り上がる場合があります。


シルクも繰り上げには言及がありますが、延長は書かれていません。

・広尾

但し、当該出資馬が牝馬の場合には原則として6歳3月末をもって運用終了としますが、馬体状況及び競走成績を考慮し運用終了日が繰上がる場合があります。また、6歳4月以降も運用を続行する場合は、愛馬会法人はクラブ法人の決定を受けて、顧客に対し事前にその旨を通知します。


広尾は、繰り上がりはもちろん、延長に関しても言及があります。

こうやって各クラブの規約を見てみると現実的にはどうなのでしょうか?
リスグラシューが広尾ならおそらく問題なく延長すると思います。
シルクなら延長に関して何も記載がないのでおそらく無理でしょうか。
キャロットは地方馬なら延長できる部分があり、若干ですが検討の余地はありそうです。
もちろんリスグラシューは地方馬ではないので当てはまらないのですが、牝馬の期限延長という概念があるという意味です。

私が、クラブ牝馬で期限を延長した例として知っているのはサンビスタです。
この馬はヒダカブリーダーズユニオンのクラブ馬ですが1年延長し、見事にG1チャンピオンズCを勝利しました。
この判断は見事だったと思います。
リスグラシューは、引退して繁殖入りしたとして、牝馬が生まれたら1億、牡馬で良い子なら3億というところでしょうか。
1年に1頭しか産むことはできませんので、最大で3億、不受胎なら0円になります。
レースに出れば、今回の有馬記念の1勝だけで3億円です。
仮に4~5戦したとして、この強さなら来年も3億以上は稼げるでしょう。
ファンドというお金の面だけで考えると継続すべきだとは思います。

もちろん、馬という生き物ですから来年急に大敗し続けるかもしれません。
レースで事故にあってしまうかもしれません。
リスクももちろんあります。
ただ、あの勝ちっぷりを見てしまうととにかくもったいないなぁと思ってしまうのです。
まだまだ走りを見たいと思ってしまうのです。

例外や特例を認めてしまうと、他はどうするか難しくなります。
なので、本当にリスグラシュークラスのG1を何勝もしているレベルの馬の話です。
そして、やっと本格化してきたというまさに全盛期がきたという馬の話なのです。
重賞馬くらいでまだ稼げそうだとはそういうレベルではありません。
G1馬だけどちょっと衰えてきたけど、まだ稼げそうとかそういうレベルでもありません。
こういうケースは本当に滅多にない例なので、だから特例なのです。

賛成、反対、色々な声はあると思います。
ただ、今日の有馬記念を見て私はそう感じたので書いてみました。
そして、逆にアーモンドアイの引退時期ということに関しても考えてしまいますよね。
こちらは、延長というよりは繰り上げて引退もあるのかなと感じました。
皆さんのご意見もコメントいただけたらと思います。


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[ 2019/12/22 16:50 ] 一口馬主 | TB(0) | CM(10)
こんにちは!昨日はキャロットにやられましたね。でも久しぶりに有馬らしい良いレースでした。

まーくさんの仰ることについては、牝馬で5歳まで大活躍した馬を僕は持てなかったので余り考えたことはありませんでした。
一般的に6歳7歳まで一線級で走っている馬が居るので6歳3月末引退は残念に思うのも分かります。
ただしリスグラシューの様に21戦のほとんどを重賞を走り、幾つもタイトルを取っているならもう解放してあげてもいいかなと思います。
格好つけた言い方だと馬本位ということになります。アーモンドアイにしても引退でいいと思いますが、出資者の気持ちは様々でしょうから判断は簡単ではないですね。
[ 2019/12/23 15:07 ] [ 編集 ]
立場によって違う
こんばんは☆
有馬記念のリスグラシュー強かったですよね。
何故か◯◯記念タイトルのG1レースが強い馬がいて、特に宝塚と有馬記念に強い馬は私好みの馬が多いです。

牝馬の引退期限は一口馬主だとどうしようもない問題ですよね。
出資者の立場ならもっと稼いで欲しかったり、一ファンならもっとレースを見たかったりもします。

でもやはりいい子を産むには少しでも身体に負担なく、いい状態の時に引退するのが一番だと私は思います。
今回なんて最高に強い印象を皆の脳裏に残してベストの引退の花道だと私は思うんですけどね。

実際に出資していたらこんな厳しいG 1レースを連戦してきて、一戦一戦心配でたまらないでしょうし、きっと最高のラストを迎えられて嬉しいと同時にホッとしていると思います。

牧場関係者も同じ考えなんじゃないかな。

[ 2019/12/23 18:02 ] [ 編集 ]
リスグラシューのあの走りを見ると、3月末ギリギリのドバイまでは走らせて欲しい気がしますね。
[ 2019/12/24 13:36 ] [ 編集 ]
ゆのまねさん
こんにちは~
すごいメンバーが揃ったので予想するだけでもわくわくするレースでしたね。
そうですね。
投資という側面と馬という生き物だという側面の両立は難しいですとね。
ただ、馬には早熟と晩成と個々に成長のスピードに大きな違いがあり、6歳一律というのは晩成タイプには不利な制度ではないかという思いもあります。
特にリスグラシューは本当にここにきて本格化してきたのでもったいないなと感じました。
でも、繁殖も立派な仕事なので頑張ってもらいたいですね。


[ 2019/12/26 16:33 ] [ 編集 ]
ぼんちゃんさん
こんにちは~
グランプリに特に強い馬や騎手っていますよね。
良く言われるような、たくさんレースを走ることと繁殖成績には本当に関係があるのかはちょっと興味深いテーマですね。
出資者の立場だったらどうなんでしょうね。
もっと走りを見たいと思うのか、早く無事に引退して繁殖入りしてほしいと思うのか、早く私もその立場になって実感してみたいものですね。
[ 2019/12/26 16:37 ] [ 編集 ]
ともさん
確かにドバイはギリギリいけますね。
でもそうなるとその年の繁殖は準備ができなかったりで難しいんでしょうね。
[ 2019/12/26 16:39 ] [ 編集 ]
繁殖成績
こんばんは☆
沢山レースを走る事と繁殖成績、結構気にして見ています。
下級条件は除き、血統のいい歴戦の牝馬が繁殖でいい仔が出ずに苦労しているのをよく見るからです。
シーザリオのように、凄いポテンシャルを持ったまま3歳で引退。
夏で引退だったから繁殖入りにも十分に準備期間もあった。。。
そういうパターンが一番だと思います。
狙ってそういう馬を出す訳にはいきませんが。。

まーくさん的繁殖牝馬の考察も見てみたい気がします(笑)
[ 2019/12/26 18:28 ] [ 編集 ]
ぼんちゃんさん
こんにちは~
私は繁殖関係のことは専門的にはわかりませんので、何でも人間にあてはめて考えてしまいますね。
なので、高齢だから能力が低いというのも人だとあてはまらない気もしますし、たくさん走ったからといって繁殖と関係あるかどうかも人間だとそんなことはない気がするので懐疑的ではあります。
まぁ、能力というよりは体質や健康などには関係あるような気もしますし、それが走りに関係してるのかもしれませんね。
どこかでデータなどあれば考察してみたいテーマですね。
[ 2019/12/31 15:35 ] [ 編集 ]
体質込み
こんにちは☆
前の記事に失礼します。
もちろん能力だけじゃ無く体質も込みです。
たった14年間ですが、一口馬主目線でデータを見続けて感じた事です。
走ると言ってもG1レベルの話で、母高齢だけどオープンまで行ったというレベルの馬の話はしていません。
NFの馬限定で、日高の馬で突然異変的なのは参考にしてません。

大分見えてきた気もしますが、少しわかって来た頃には一口馬主ブームで狙った馬には出資出来ず(^_^;)
走る馬が出る確率論の精度をもっともっと上げていって出資に繋げたいです(^.^)
今のところ全く活かされていませんが(笑)
[ 2020/01/04 14:05 ] [ 編集 ]
ぼんちゃんさん
こんにちは~
そうなると1番良さそうなのは、能力はかなりありそうだけど怪我で発揮する前に引退して繁殖入りした馬になりそうですね。
能力を発揮してからですと、人気になってしまいますしね。
シルクのアーデルハイトとかそんな感じかもしれませんね。
[ 2020/01/06 21:42 ] [ 編集 ]
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まーく

Author:まーく
シルク、キャロット、広尾に入会し一口馬主をしています。
【一口馬主スタイル】
血統ロマン・・名馬の子、名繁殖の系統、何々の弟、夢の配合など物語のある馬を重視します。

順調度・・無事是名馬。良血、好馬体でも無事に走れなければ意味が無いですし、調教が順調にできている馬を優先。

馬体・・基本的に大きくてボリュームがある立派な馬体が好きです。

価格・・年予算30万程度で7頭前後に出資を目安に低予算でやっています。

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