ステイゴールドが亡くなったそうです。
競馬のドラマを愛する私にとって、この馬の人生は本当にドラマがありました。
とにかく2着3着ばかりで勝ちきれないというイメージの馬でした。
そんな馬が初めて重賞を勝った目黒記念。
あの勝利は本当に複雑でしたね。
勝ちきれなかったステイゴールドが久々に勝ったという喜びはもちろんあったと思いますが、私にはなんとも言えない感情が記憶されています。
ずっとコンビを組んでいた熊沢騎手から武豊騎手への乗り変わり、そして、乗り変わってすぐの勝利・・・。
熊沢騎手の気持ちを考えるとものすごい切ない気持ちになりました。
本当に悔しかったと思います。
それ以降乗ることはありませんでした。
その後、武豊を背にドバイで重賞制覇し、最後にはなんと香港G!まで勝ってしまいました。
日本で重賞2着3着でもがいていた馬が海外でこんなに活躍するなんて思ってもいませんでしたね。
その最後の香港G1での名前の表記が「黄金旅程」でした。
香港に出走した名馬はたくさんいますが、私がしっかり覚えている唯一の名前。
それくらい、かっこいいと思いましたし、印象の強い勝利でした。
その後、種牡馬となりましたが、それほど期待もされていなかったのでしょう、社台での繁殖とはなりませんでした。
しかし、そこでも現役時代なさがらに実力でのし上がっていきました。
それほど、恵まれた繁殖相手ではなかったと思いますが、それでも重賞馬、G1馬を次々に生み出し、自分の力で種付け料、繁殖数など上昇させていきました。
中でも三冠馬オルフェーブルの誕生は、ステイゴールドの種牡馬としても価値を決定付けました。
他にもナカヤマフェスタ、ドリームジャーニーと種牡馬になった子はいますし、ゴールドシップやフェノーメノもおそらく種牡馬になるでしょう。
競馬はブラッドスポーツです。
黄金旅程の旅の続きは息子たちが引き継ぎます。
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