ドゥラメンテが凱旋門賞に登録するそうだ。
登録即出走というわけではいけど、出す意欲はあるということだろう。
確かにあの皐月賞の走りを見ると、将来的に海外の大きなところを目指す器かもしれないという夢がでる。
しかし、現実は色々と難しい。
これだけの馬なので、ダービーも勝って2冠を達成する可能性は十分ある。
ダービーまでは誰が考えても一本道。
ただ、ここで大きな分岐点が現れる。
菊花賞に出て3冠を目指すのか、凱旋門賞に挑戦するのか。
2つともは日程的に難しい。
牡馬三冠は競馬界の最大の名誉である。
過去7頭しかおらず、その7頭どれも名馬中の名馬でありすべての競馬ファンの頭に記憶される。
当然、2冠達成すれば菊花賞で三冠を目指すわけで、2冠達成して怪我などもないのに菊花賞を回避した馬はたぶんいない。
凱旋門賞は3歳が斤量面で有利と言われている。
なので、キズナもハープスターも3歳で挑戦した。
しかし、キズナは皐月賞は出てないので3冠の可能性はなかった。
なので、そういう3冠の可能性のない牡馬や3冠がそこまで名誉ではない牝馬なら凱旋門を優先するのはありうるだろう。
だけど、3冠の可能性のある馬はやっぱり菊花賞に出てほしい。
3冠取れるような名馬であれば、翌年凱旋門に挑戦しても戦えるはずだからだ。
オルフェーブルがそうだったように。
最近は本当に気軽に海外に挑戦する時代になった。
メジャーリーグに流出しているプロ野球や、ヨーロッパリーグに流出しているJリーグのようになっていきそうな気配がする。
私は、日本の競馬が好きだ。
なので、海外にたくさん良い馬が出走にしに行き、日本のG1のメンバーが手薄なつまらないものになるのが嫌だ。
先日の皐月賞のように、おのおのの路線から勝ち上がってきた精鋭たちが、G1に集結し1番を決める興奮がたまらない。
もちろん、日本に適正レースがないなどで海外に行くのはいいと思う。
ドバイWCなんて、日本のG1とかぶらないのでどんどん行けばいい。
しかし、凱旋門賞をいつのまにかものすごく神格化しすぎているように思う。
それでいて、過去日本馬最上位のナカヤマフェスタの評価がとりわけ高いわけでもなく、優勝馬のバゴやワークフォースの種付け料が高いわけでもない。
個人的には、日本に敵無しとなった超一流馬だけが挑戦できるボーナスレースくらいの位置づけが1番バランスがいいのではないかと思う。
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