シルクの2歳馬で今日デビューしたアルーアキャロルが7馬身の圧勝をした。
この馬はタバスコキャロルの13で以前分類した中で「不人気馬」に分類されたずっと売れ残っていた馬だった。
6月29日のメールがこれだった。
募集番号15.タバスコキャロルの13(アルーアキャロル)は7月4日(土)に美浦・新開幸一厩舎へ入厩する予定となりました。これにともない、現在行っている募集は7月2日(木)17:00で締め切らせていただきます。
新開幸一調教師「今朝牧場へ見に行ってきました。相変わらず立派な体をしていましたし、調教を進めても全然心配なところが無いようで、だいぶ成長しているのを感じました。実際にいつも見ている調教主任の方も『やればやるだけ時計が出そうな手応えを持っている』と言っていました。それならばこのタイミングで入厩させて、まずはゲート試験合格を目指して進めて行こうと思い、土曜日に入厩させていただくことになりました。こういう力強いタイプの馬は好きですし、ダートで活躍する馬に育ってくれると思います」
担当者「ここまで調子を崩すこともなく飼い葉も良く食べていますし、小さな怪我もせず本当に順調に来ています。馬体は着々と成長していますし、元気一杯ですね。ハロン15秒の調教も難なくこなしていますので、トレセンに入ってからも問題なく進められるでしょうし、これからまだまだ力を付けていくと思います」
そして7月1日に残口50口のお知らせがきている。
結局満口になったのが締め切りが先だったのかわからないけどどちらにしても人気はなかった。
ここまで残口が減ったのも入厩の話が出たためで販促絡みの入厩の気配さえあった。
事実、入厩した後は頓挫の連続でDDSPという喉鳴りの症状が出たり、結膜炎の症状がでたりとかなり順調さを欠いていた。
出資を検討していた人は、出資しなくて良かったと思ったかもしれない。
しかし、いったん放牧に出され戻って調教が始まると状況が一変する。
天栄担当者「最初の印象とここまで変わる馬も珍しいですね。動きは良くなっていますし、走りそうですよ」
↓
新開調教師「見た目ではそこまで速くは感じなかったのですが、好時計が出ていますし、良い動きでしたよ。」
↓
新開調教師「先週、初めて強めをやってみたところ好時計が出たので、時計の間違いではないかと半信半疑ではあったのですが、その後日曜と昨日(水)追い切ってみて、これは本物だと確信しました。」
↓
新開調教師「今朝(水)は外に併せ、先行し先着しています。相手は稽古動かないとはいえオープン馬ですからね。それを煽っていましたし、時計も優秀です。」
↓
新開調教師「今週は併せ馬の外で先行する形で、時計は70,40ぐらいと思っていましたが、全体で2秒ぐらい速くなりました。最後も後ろの馬を待って併入するつもりでしたが、最後まで追いつけなかったですね。新馬戦としては好仕上がりですし、大野騎手も好感触を持っているので初戦から楽しみです。」
初めは半信半疑だった馬の能力も調教のすごさから確信に変わっていく様子がコメントだけでもよくわかります。
ただ、まだ調教ではすごいけどレースではいまいちというパターンも大いにありえたわけですが結果は圧勝。
スタートも悪く道中もかかり気味で外をまわって直線でもふらついて、正直良いレースではありませんでしたが、それでも内容はあっという間に抜き差って7馬身突き放すという次元が違うものでした。
この馬に出資された方は本当に興奮したと思いますしうれしかったろうなと思います。
おめでとうございます!
では、次にこの馬に出資できなかったことの反省会をしたいと思います。
タバスコキャロルの13は、ゴールドアリュール産駒の牡馬で一口36000円です。
人気種牡馬の牡馬でこの価格ですからお手頃とも言えます。
実際、今年のゴールドアリュール産駒は2頭とも1次で満口になっています。
では、なぜ売れなかったのでしょうか?
私も全頭募集馬レビューを今さら見直しましたがDというかなり低い評価をしていました。
かなり気になるのは足元でしょうね。
そして新開厩舎も気になります。
その後の調教でも特に目立った良い動きでもなくずっと売れ残っていました。
同じゴールドアリュール産駒のシーザバッドガールの13は1次満口になっています。
本当ならこれにハズレた人たちの受け皿になってもいい馬ですが、そういう動きも感じませんでした。
それくらい興味の薄い馬でした。
私のブログ仲間の方々にも出資者はほとんどいません。
つまり、今振り返って後付けしてみても出資できたとは思えない馬でした。
ただ、こういう馬は必ずどこかにいるものです。
ルージュバックしかりロードクエストしかり、売れ残りに大物は潜んでいるのです。
14世代の様子見の時期になっていますが、先入観無しでアルーアキャロルのような馬を見つけ出すよう精進していきたいと思います。
お宝はまだ残口馬の中にいるのです。
- 関連記事
-
スポンサーサイト
投資競馬をしているトムと申します。
もしよかったら私のブログにも遊びに来て下さい。