先週のアルーアキャロルに続いて、今週もヒーズインラブが新馬戦を圧勝しました。
これで、2週連続新馬戦を圧勝しているわけですが、この2頭とも売れ残った馬でした。
特に売れ残りの中でも最後まで売れ残った超不人気馬と言っても過言ではありません。
そういう馬が、2週連続、しかも圧勝してるわけで、これは会員である我々が節穴なのだと言っていいでしょう。
先週、そういう反省も込めてアルーアキャロルについて書きましたが、今週もヒーズインラブについて書かなければなりません。
まず、誰もがネックになっていたのはサンデーの血の入っていないハービンジャーということだろうと思う。
ハービンジャー産駒は去年デビューし新馬戦をかなり勝ちあがって驚かせた。
その時勝ち上がった馬たちに明らかに見えた事実は、母父サンデーサイレンスとハービンジャーの組み合わせの多さだった。
私はこのあからさま過ぎる傾向を見てニックスになるくらいの相性の良さだと感じた。
そういうこともあり、ハービンジャー産駒で母父サンデーサイレンスのアフィニータに出資した。
逆に言えば、サンデーの入っていないヒーズインラブはその時点で候補から完全に消えたのだ。
その点に関して、シルクのホームページのピーチブローフィズの14の販促企画にこう書いてある
まず、「母父サンデー系以外は走らない」これはどうだろうか。
初年度産駒の世代である、現3歳世代を例に取る。2015年9月6日現在63勝を挙げているが、母父サンデー系が50勝、それ以外が13勝である。産駒頭数は母父サンデー系が105頭、それ以外が41頭、勝ち上がり率にすると母父サンデー系が47.6%、それ以外が31.7%だ。
これだけを見るとやはり母父サンデー系が優位に見える。
しかし、現代の日本競馬においてサンデー系の種牡馬との組み合わせが圧倒的ということは、サンデー系の種牡馬と組み合わせる繁殖の系統は軒並み率を上げている為、優位さは感じられないが、サンデーとの相性が良いのは間違いないだろうということは分かる。
また、母父サンデー系ではない13勝の中で、母母父にもサンデー系を持たない、つまりサンデーを完全に持っていない馬の方が勝ち上がり頭数が多い。従って、母父サンデー系を持たない血統構成で率をそこまで下げていないハービンジャーは、種牡馬としての能力が際立っていると考えられる。
なるほどと完全に同意できるわけではないが、母父サンデー系にこだわりすぎる必要もないようにも思える。
ただ、もちろんこれ以外にも馬体重が大きすぎたこともあるだろうし、繁殖成績がそこまで振るわなかったこともあると思う。
結局、今振り返っても当時出資できた要素は個人的には薄いとしか言いようが無い。
出資できた選馬眼のある方は、馬体や調教を見て判断できたわけで、自分がそこまで実力をつけるしかないのである。
しかし、ここで気づいたことがある。
自分の好きな分野なのだが、種付けの歴史である。
マストビーラヴドの14の時にも書いたやつだ。
母シーズインクルーデッドは、サンデーが入っていないということからも明白なように、サンデー系種牡馬をつけるために輸入された馬だ。
当然、ずっとサンデー系ばかり種付けされている。
ディープインパクトも2回ほど種付けしていることからも期待していたことがわかる。
しかし、結果は勝ち上がりはそこそこするも打ち止めの馬が多く、大物が出ていない。
そして、初めてサンデー系ではないハービンジャーをつけたのだ。
もちろん、この時点でサンデー系との相性などわかっているわけではない。
しかし、大事なのは次だ。
次もサンデー系ではないワークフォースをつけている。
これがポイントだと感じた。
サンデー系をつけるために導入し、ずっとサンデー系をつけていたにも関わらずここにきて2年連続でサンデー系以外をつけている。
これは、この母シーズインクルーデッドはサンデー系よりもそれ以外の種牡馬のほうが能力が発揮されると感じたからだと思う。
そして事実ハービンジャーをつけて成功した。
確かに、当時を振り返ってもヒーズインラブには出資できなかった。
しかし、その妹がまたシルクで募集されている。
こちらはノーマークにしてはいけないのだ。
しかも、一口24000円という安さで一流厩舎である須貝厩舎というのも見逃せない。
上が走ったから急いで下に食いつく。
多少バカ正直な行動ではあるが、今日のエリザベス女王杯を見てみれば間違いではないとわかる。
勝ったマリアライトは上の兄弟が活躍している馬である。
ワークフォースは今のところ8頭が勝ち上がっていて7頭が牝馬である。
重たい血統でもあるので牝馬のキレ味があったほうが走るのかもしれない。
そういう意味でも牝馬なのでプラスである。
また、母父はフレンチデピュティが2頭、ジャングルポケットが2頭とサンデー系じゃない繁殖との相性の良さを見せている。
シーズインクルーデッドの14はおそらく近日中に残口警報がでるだろうと思う。
早めにじっくり検討してみる価値はある。
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いつも貴重な情報を素早くありがとうございます。
シーズインクルーデッド、2015年はゴールドアリュールをつけてますね。
ディープインパクトが合わないから?安い種牡馬でダート狙いでしょうか?
ワークフォースの交配相手ですが、ダートで走らせるために種付けしているのか、よくわからない交配意図があります。
娘のジェシカピンクにも、エイシンフラッシュつけてました。
これも母にワークフォースと同じような配合ですね。
私事ですが、ロードを申込む際、候補になった馬がいました。
「レディプリンセス'14」父:ワークフォース です。
パンフレットでは、牧厩舎でしたが「入厩先が変わりました」とあり、
変わった先が「高柳瑞樹」という厩舎なのですが、同厩舎の成績を調べてみました。開業4年目で20勝、5年目の今年で24勝と立派なのですが、その勝ち星をみてびっくりです。
芝1勝、ダート23勝
ワークフォース産駒で芝の大きいところを狙ってみたかったのですが、そんな理由で初回の候補から外しました。
そういえば、日曜日に5R 新馬 1800m芝 勝ちの「キャノンストーム」もワークフォース産駒でした。
母「ティンクルハート」の種付を調べてみると、2014年:ワークフォース、2015年:トランセンドでした。トランセンド産駒で芝走らそうとは思えないので、社台もワークフォースは芝/ダートどっちに転ぶか、分からなかった種牡馬だったのかもしれません。