先日のAJCCは応援している武豊騎手騎乗のディサイファが優勝した。
これで30年連続重賞勝利であり、辛い時期から関東に遠征すると必ず乗り馬を手配してくれた小島太調教師への恩返しもできて本当に良かったと思う。
ただ、レースは途中でショウナンマイティが故障したことでそれどころの気分ではなかった。
一頭レース中に止まった馬がいて、その馬が実況でショウナンマイティだと告げられた時のあの何とも言えない気持ち。
1年半の長期休み明けでやっとのことで復帰して、この残酷な結末なのかと本当に絶望的な気持ちになった。
思えばこの馬は本当に運が悪い。
同世代にあの怪物オルフェーヴルがいたこと。
これだけで十分すぎるくらい運が悪い。
オルフェさえいなければと思ったのはこの馬とウインバリアシオンだろう。
そして、あの安田記念。
浜中騎手が悔しさのあまり嗚咽して涙したというほどのレースだった。
岩田騎手のロードカナロアが斜行した影響を受けた馬に妨害され、あと一歩届かなかった。
あそこで安田記念をとっていれば、おそらく前回の怪我で長期休む前にもう種牡馬入りしてたのかもなぁ。
そう思うと、本当にレースのほんの一瞬一瞬のことで運命というのは大きく変わってしなうんだと実感する。
逆にロードカナロアはあの安田記念が仮に2着だったとしても順風満帆に今の種牡馬ライフを過ごしているだろう。
1着と2着でこれだけの差ができてしまうのだ。
ただ、唯一幸いだったのはショウナンマイティの命が助かったということだ。
左前繋靭帯不全断裂という決して軽い怪我ではなく、もう走ることは無理ではあるが、命が助かったことだけでも本当に良かった。
レース中のあの止まり方は最悪も覚悟しなければいけない状態だった。
命があれば種牡馬にはなれる。
もちろん、そう簡単になれないから現役を続けたんだろうとは思うけど、マンハッタンカフェの後継種牡馬はまだ良いのが出ていない。
確かにG1の勲章はないが、この馬のスピードを見れば十分に種牡馬として価値があると思う。
ウインバリアシオンもそうだけど、こういう種牡馬は一口馬主全盛期だからこそ逆に需要があるんじゃないかと思う。
大金を出して利益を考える個人馬主さんはおそらく買わないかもしれない。
だけど、気軽に利益度外視でロマンや楽しみを求める一口馬主には、こういう種牡馬の産駒に出資してみたいという人もいるだろうと思う。
シルクフェイマス産駒やブレイクランアウト産駒がシルクやキャロットで募集されたのは、もちろんクラブ縁なのもあるがそういうロマンを感じる人向けだったはずだ。
ショウナンマイティみたいな不運だった馬にはやっぱり最後に報われてほしい。
ショウナンマイティ産駒が重賞で勝利して、あぁ、あの時マイティ命助かってよかったなぁ。
そんな日がきたら最高だろうな。
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まったく同じ気持ちですね。
あの故障発生した画面、アナウンスがショウナンマイティの名を告げた時には…そちらの方が気になってしまって。
ここまでがんばってきたのに、どうしてレース本番、この馬なんだろう…
幸いにも命は助かりましたし、適切な処置が施されて、ぜひ種牡馬になって欲しいと切に願います。
マイティの仔が募集されたら、もちろん出資したいと思います。