今年も発表されたシルクの馬名。
去年はかなり物議を醸しましたが、今年はそこまでひどいものは少ないように感じます。
去年の評価があまりに厳しかったことで萎縮したのでしょうか。
あまり萎縮しすぎてかっこつけた名前ばかりになったり、おしゃれすぎるフランス語などの名前ばっかりになってもつまりません。
去年のシルク馬名で最優秀賞に選ばせてもらったのはアコースティクスの13の「タイムレスメロディ」でした。
それと同じくらい良かったのはルシルクの13「クードラパン」。
この2つが個人的にはすばらしい馬名だったと思います。
今年は、もうちょっと企画としてトップ5を選ぼうと思います。
最初に言っておきますが、100%個人的な感覚での選考なのでご了承願います。
ちなみに、私の応募した「ポールヴァンドル」はもちろん、自分で応募したからには良い名前だと思っていますが、実際にある地名をそのまま応募しているので、何か工夫や思いが込められているわけではありません。
語感と文字の並びの綺麗さを重視した感じですね。
やっぱり、濁点とか入ったほうが語感が良くなって、見栄えもすると個人的には思いますね。
とにかく、自分で応募したポールヴァンドルを除いた候補から選びたいと思います。
では、まず
・第5位シーズライクリオの14
競走馬名:リオノキセキ
欧字表記:Rio no Kiseki
意味由来:リオの奇跡。父名、母名より連想。なるほどと思っちゃいました。
思考としては単純で、母から「リオ」、父から「キセキ」をもらって組み合わせただけです。
ただ、今年はリオデジャネイロオリンピックの年です。
本当にリオの奇跡が何度も起こることでしょう。
母名、父名、時世を含めた上手な名前だと思います。
・第4位アドマイヤテレサの14
競走馬名:クロスアミュレット
欧字表記:Cross Amulet
意味由来:十字架のお守りとにかく語感が綺麗ですね。
母名のテレサから、マザーテレサへ行き、キリスト教の修道者から十字架というイメージでしょうかね。
アドマイヤテレサの子には、オーストラリアのG1に挑戦し見事に勝利したものの、次のメルボルンCでレース後に亡くなってしまったアドマイヤラクティという立派な兄がいます。
その追悼の想いをも込めたすばらしい名前だなぁと感じました。
・第3位デイトユアドリームの14
競走馬名:ウィッシュノート
欧字表記:Wish Note
意味由来:夢+ノート。母名より連想母親のデイトユアドリームの馬名の意味が「夢に日付を付ける」
子のウィッシュノートの馬名の意味は「希望のノート」
この並びを見るだけでその美しさを感じます。
母から子へ流れてくるような曲線の美しさがたまりませんよね。
・第2位フォトジェニーの14
競走馬名:リバーサルフィルム
欧字表記:Reversal Film
意味由来:反転フィルム。父名と本馬の白い馬体(反転)と母名より連想。いやぁ、由来を見てよくここまで考えたものだと感心させられる名前ですね。
母名のフォトから写真関係の名前を意識するまでは誰でもできます。
そこからがすごいです。
父クロフネの「黒」とこの芦毛の馬体の「白」の真逆の色を上手に意識した名前になっています。
ここまで考えられるかなぁっていうくらいのすごさです。
逆に、先に名前ありきで意味は後付けの可能性もありますが、それくらいすばらしい出来だと思いますね。
・第1位リップスポイズンの14
競走馬名:ネームユアポイズン
欧字表記:Name Your Poison
意味由来:何のお酒を飲まれますか?。母名より連想栄えある第1位はこの名前に決まりました。
この名前に賛否があるのは知っています。
そもそも、単純にポイズン(毒)という単語が良くないということもあると思います。
私も、最初パッと見て、「名前はあなたの毒」みたいな意味を文字だけを見て感じました。
だけど、由来にはお酒がどうたらと書かれてて何だかよくわかりませんでした。
名前を考える時、基本的には母親名から探っていくことが多いと思います。
父は毎年何百頭も子供がいて使える名前も限られますからね。
この場合、「リップス」か「ポイズン」を手がかりに考えていきますよね。
ただ、ポイズンは毒という悪いイメージが強くなかなか使い方が難しいです。
なんとかポイズンという単語を使って悪い意味を払拭できるフレーズみたいなものは無いか?と探したんじゃないかと思います。
そこで出会ったのがこの「Name Your Poison」
アメリカのお洒落なクラブなどでウェイターやマスターが「今日は何の酒にするかい?」と洒落た感じで聞く比喩的表現なんですね。
私も、色々お洒落なフレーズみたいのを探したこともあるのですが、まず文字数が無理なことが多く、使えそうなのは既に使われているものばかりでした。
この応募者の方が、これを見つけたときは歓喜だったのではないでしょうか?
この名前にたどり着くまでの過程、あえてポイズンという単語を上手に使ったこと、そして口語なのでもちろん響きも悪くないということで、今回の1位に選ばせてもらいました。
あくまでも私の個人的なランキングなので、全然同意できない方もいると思いますが笑って読み飛ばしてくださいね。
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去年はタイムレスメロディを気に入ってくださったんですよね~(#^^#)
あれからもう1年かと思うと、時の流れを痛感します(*´Д`)
今年の馬名は一部不思議な名前もありますが、概ね納得のモノが多いですよね(^^♪
まーくさんのポールヴァンドルはドーヴィルからの連想で、ホントにフランスのシャレた感じが出た語感のいい名前だと思います(^^)/
ランキングの中ではクロスアミュレットとリバーサルフィルムですね。
特にリバーサルフィルムは父自身もそうですが、黒と白の対比を表す名前でなおかつ母の「フォト」からの引用もあり、これは感心してしまいました(*^-^*)
毎年馬名の由来を見て、誤解を生むなぁと思うのは説明が短すぎることですね。
おそらく文字数制限があるのでしょうけど、それはJRAに載せるものだけにして、会員には命名者の書いた理由を全文載せても良いと思います('◇')ゞ
僕も去年採用された理由はホントに言いたかった部分ではありませんでしたからね(*´з`)