いつの間にか忘れていました。
競馬が怖いものだっていうことを。
レース前のブログでも着順や結果を気にするものが増えていたように思います。
最初の頃は、まずは無事に走ってきてほしいという文を入れていたのに最近は書いていませんでした。
この馬に出資して1年半くらいでしょうか。
本当に長い道のりでした。
ずっと骨瘤に苦しんでなかなか調教もでず、体重だけはどんどん増えていきました。
やっと骨瘤も治まり、移動してきましたが、そこからはハードなトレーニングでダイエットの日々。
他の馬とは明らかに本数の多い調教にも耐え、頑張っていましたが馬体重はなかなか減りません。
それでも、ようやくこぎつけたのが今日のデビュー戦でした。
確かにまだ誰の目にも太い馬体でした。
それでも、レースを使いつつ絞っていくというのは間違った選択ではなかったと思います。
しかし、その大きな馬体を足が支えきれませんでした。
レースは、少しスタートで遅れ気味でしたがダッシュよくスピードに乗り先頭に立ちます。
そのまま、先頭で最後の直線へ。
やっぱり、この馬はスピードあるし、この太めでこの走りなら近い将来勝ち上がりは間違い無いと思いました。
外から1頭にかわされるも、まだまだ頑張って2着か3着に残れるかという状況。
がんばれ!がんばれ!と声を出して応援しました。
しかし、突然転倒してしまいました。
あと少しでゴールでした。
画面で見たところでは、転倒してもすぐに起き上がっている様子が一瞬見れました。
馬は大丈夫かもしれない、騎手はどうか?
情報収集のためにnetkeibaの掲示板やツイッターを見てみました。
それをみて愕然としました。
馬が倒れたまま動かないという書き込み。
それがどういう結果になるかはわかっていました。
「右上腕骨骨折で残念ながら予後不良と診断されました。」
この一文をシルクの公式ツイッターで見た時、涙が溢れてしまいました。
パトロールビデオも見ましたが、見た後に後悔しました。
突然転倒した後、すぐに立ち上がるも後ろの馬に引っ掛けられてまた転倒、その後起き上がれず後ろの馬にも踏まれたように見えました。
正直見ないほうがいいです。
ツイッターで情報収集をしていた時、レース前のショットガンニングが結構話題になっていたことを知りました。
パドックでは、600キロ近い馬体であることや結構鳴いたりして目立っていたようです。
皆さんに愛情を持っておデブだなんだといじられていました。
彼が、この短い生涯でもみんなに愛されたことは間違いありません。
そして、たった1戦でしたが、その力があることを見せてくれたことも間違いありません。
本当に頑張ってくれました。
一口馬主を始めて、絶対に忘れることのできない日になりました。
ショットガンニングの勇姿は絶対に忘れません。
ご冥福をお祈りいたします。
天国では、好きなだけ食べていっぱい太って楽しく過ごしてほしいです。
本当はブログなど書く心境ではありません。
グリーンチャンネルの中継もすぐに消してしまいました。
それでも、この出来事は書き留めておかなければならないと思いました。
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競馬、一口馬主という性質上、着順や結果を気にするのは仕方がないです。
ただ、無事であって欲しいという気持ちは持ち続けないといけないですね。
仕上がり途上でレースを使うことに心配はありましたけど、きっと動けないから回ってきてくれれば・・と思っていました。
ショットガンニングは、自分が思っていた以上に前向きで一生懸命で、しかも走る能力が有ったようです。
それが不幸に繋がってしまうとは。
冥福を祈ります。