一口馬主界はシルクの1次募集も終わり、一大イベントであるキャロットの募集で話題は持ちきりです。
私のブログの右にある巡回ブログは基本的にはシルク会員の方のブログしかないのですが、タイトルだけ見てもキャロットという文字だらけになってしまいました。
それほどキャロットに入っている方が多いわけです。
それも当然で、今の一口馬主のブームはキャロットが巻き起こしたと言っても過言ではなく、シルクはそのおこぼれで売れ行きが好調なだけと言ってもいいでしょう。
それくらいキャロットの馬がここ数年大活躍しています。
それに加えて今年はとうとうレイデオロがダービーまで制しました。
そうでなくても去年の募集馬が全頭完売という快挙を成し遂げたのに、このダービー制覇でますます会員が殺到することでしょう。
なので、私は今キャロットに入ろうかなと悩んでいる一口馬主デビューの方にキャロットについて少しお話しようかなと思います。
ちなみに私はキャロット会員ではありませんが、それなりにわかっているつもりです。
そして、なぜキャロットに入らないのかもこれを読めばわかるかと思います。
まず、言っておかなければならないことはキャロットは新規に冷たいクラブです。
既に大人気でこれ以上会員が増えなくてもいいので、新規を増やそうなんて考えていません。
なので、募集も新規はかなり冷遇されており、既存会員の方々の申込みを処理した後で、残ってる馬だけ新規の方の申込みが反映されます。
つまり、1番最後の後回しにされますので、人気馬は100%取れないと思ってください。
なのでキラ星のごとく名簿にある良血馬たちの出資チャンスはありません。
そういう馬が欲しい場合は、とりあえず今年は人気の無い馬でもいいから何か出資してクラブに入会し、来年以降で勝負してください。
次に募集馬についてですが、これだけ活躍馬の多いキャロットですが勝ちあがり率はシルクと変わりません。
というかシルクより悪いことのほうが多く、今必死に未勝利戦を戦っている3歳世代なんて40%程度しかなく、シルクとは10%もの差があります。
つまり、80頭の募集があったとして40~50頭は1勝もできずに終わってしまうということです。
あれだけG1や重賞をバンバン勝つキャロットの馬なので錯覚しがちですが、勝ちあがれずに終わる馬は普通に多いのです。
一口馬主を初めてしようとする人は勘違いしがちな部分かなと思います。
そして、シルクとは違う特徴として、人気になった馬が活躍することが多いというのがあります。
キャロット会員の見る目がすごいのか、わかりやすい人気殺到の良血がそのまま活躍することが多いせいなのか、色々理由はあるとはおもいますが、人気と活躍が比例することが多いです。
もちろん例外はありますが、人気のない安い馬から掘り出し物を探そうとするより、人気殺到の馬に勝負を賭けることのほうが戦略としてはいいかもしれません。
つまり、新規さんはそういう馬に申し込むチャンスはありませんので厳しい戦いになるでしょう。
そして、それらの新規冷遇などにすべて繋がってくるのが会員が増えすぎているということです。
毎年のようにG1馬が出て、重賞をポンポン勝ち、ダービー馬まで出したわけですから当然会員はどんどん増えていきます。
しかし、募集馬の数はずっと増えていません。
入厩制限というものがあって同じ馬主さんの馬は一定数までしか入厩できない制度があるのです。
なので、会員が増えたなら募集馬も100頭や200頭したって売れるだろうからすればいいのにといかないのです。
つまり、商品の数は同じなのに欲しいお客さんだけどんどん増えているのです。
これがキャロットの強みだった最優先制度に歪みをもたらし始めています。
どうしても欲しい馬1頭は取らせてあげたいというのが最優先制度だったと思います。
しかし、会員が増えれば最優先の数も同じだけ増えていきます。
最優先の使用先がどんどんかぶるようになり、バツ1、バツ2とどんどん増えていくようになりました。
バツ1とは最優先を使って申し込んだけど申込みが多く抽選になって落ちてしまった場合に、来年普通の最優先より優遇しますよという権利です。
バツ2も同様に、最優先バツ1を使ったのに抽選になって取れなかった場合にもっと強い権利を来年あげますよということです。
バツ2でも抽選になることもあり、それで落選してもバツ3までは無いようです。
つまり、普通の最優先程度じゃ取れない馬がどんどん増えていき、バツ2でさえ取れないこともあるように相対的に最優先の価値がどんどん下がっているのです。
このように現在のキャロットは会員数が増えすぎて欲しい馬を取るために2年我慢してバツ2にして3年目にやっとそのバツ2を使って取れるかどうかという感じになっています。
じゃあ、人気のない馬で勝負しようかと言ってもキャロットは先ほども言った通り人気馬が活躍する傾向が強いし、そもそもそんなに売れ残る馬なんていませんからすぐに決断しなければなりません。
そうやって3年がかりでなんとか出資できた1頭や2頭が、活躍するかと言えば最初に言った通り半分は未勝利で終わります。
どうですか?
甘くない世界ですよね。
なのでキャロットに入るなら今回触れなかった母親優先制度も含めてかなりの長期的な計画で考えてください。
今年入って今年すぐ良い馬に出資できるというクラブではないということです。
ここまで読むとキャロットってかなりきついクラブですよね。
それでもこれだけ大人気なのは当然馬が活躍するからです。
最近、お祭りの出店のクジには当たりが入っていないということが話題になりました。
シルクには当たりは入っていますがゲームソフトくらいなものです。
しかし、キャロットにはPS4やNintendo Switchなどの大当たりがちゃんと入っています。
それを引き当てるためなら2年でも3年でも我慢できるという人が多いのでしょうね。
このようにキャロットは当たりはちゃんと入っていますが、それを引くためにかなりの我慢と運が必要になります。
そして、これだけ人気で馬が取れませんのでキャロットだけではなかなか頭数が確保できません。
毎年5頭くらいに出資して楽しみたいなぁと思っていてもキャロットだけでは難しいのです。
なので、最初に書いたようにキャロットとシルクのように掛け持ちする方が多いのです。
あとは予算やスタイルなど自分に合ったクラブを選んでくださいとしか言いようがありません。
今年はやっぱりレイデオロがダービーを勝ったことでキャロット入会を考えている人が多いと思います。
なので、一応キャロットはこういう現状ですよということを新規さんのために書いてみました。
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まさしくその通りですね(笑)
一年前、キャロットの新規冷遇に腹を立ててシルクに入会しました。
更にシルクの新規優遇?のおかげで人気馬に出資出来ました。その時は既存会員さんに申し訳ない気持ちでした。
やっと出資馬がデビューを迎えようとしています。今年の2歳は人気馬が新馬勝ちをしており自分の出資馬も何とか後に続いて欲しいものです。